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第71話 ホストその後

 ディアボラにお試しで勤め始めた馨と翔。 それより少し前から光一と良太が働いている。  光一は生まれて来る子供のため、やむなくホストになった。良太も天涯孤独になったのでディアボラに拾われたようなものだ。  翔はスタイリストになりたいとホストたちのファッション担当になった。以前から好きで集めたファッション雑誌で独学していた。  馨が一番呑気だ。特別ハングリーな事情もなくのほほんとホストをやっている。その欲のなさが年配の姫たちに受けている。 「カオルくんはガツガツしてない所がいいのよ。」  高い酒の種類もすぐ覚えて売り上げに貢献している。  翔はホストのスタイリストを兼ねてディアボラで働く事になった。  翔の彼女のつもりの花森登美が無理して通ってきて、翔を指名する。 「18才の女子高生には無理な金額だよ。 来なくていいよ。」  翔が迷惑そうに言っている。空気の読めない登美はそれでも無理して通って来る。  タスクから同級生だと聞いている円城寺が、 いつも気を付けて様子を見ている。  桁違いの太客がたくさん付いているディアボラは普通の女子には敷居が高いはずだ。 「いらっしゃいませ。」 「翔を指名するわ。」  無理して 同級生の多賀谷佐里(たがやさり)と一緒に席に着いた。  本名で店に出ている翔を呼んだ。 「久しぶりぃ! 翔くん何だかかっこよくなったね。」 「ああ、B組の多賀谷じゃん。 こんな所に来て大丈夫?」  メニューを見て驚いている。 「すごーい! たっかーい。 シャンパンとかがいいの?」  メニューの値段を見て、聞いてきた。 「こういう所はシャンパンでしょう?」  安いものでも数万円するシャンパンを登美がオーダーした。 「モエ・エ・シャンドン。グラスでもいいの?」 「いいよ、俺が出す。 モエシャン卸しましたぁ。」  翔が声を上げた。翔の奢りで乾杯する。 「多賀谷、酒飲めるの?」 「わかんない、飲んだ事ない。」  登美は佐里を心配する翔にイライラしている。 「登美には聞いてくれないの?」 「あ、登美もあんまり飲むなよ。 帰れなくなるぞ。」 「今夜は翔とアフター行くよ。 最後までいるからね。」 (やべえな。こいつウザッ。)

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