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第74話 アフター

 何となくバラバラで解散になった。 「翔、どこで待ったらいい?」 登美に聞かれて 「まだ、終わらないからおまえはもう帰れよ。」  半泣きで佐里と一緒に帰って行った。 翔には指名客が付いていた。座って翔にしなだれかかる大人の女。モデルだと言う女を睨みつけて登美は帰って行った。  業界の事に詳しいモデルの女に、翔は興味がある。女子高生の登美には関心がない。 「帰るでしょ。タクシー探す?」 「いい、歩いて帰る。」  登美はディアボラの指名料とテーブルチャージさえ、やっと払ったのだ。  タクシーなんかには乗れない。そんなお金が惜しい。 「あたしもなにかバイト探そう。」  今までは母親の財布から抜き取っていた。 もうこれ以上、持ち出せない。 「佐里、あたし用事を思い出したから ここでバイバイ。」  六本木交差点を十番の方へ歩いて行った。 (確か、ここら辺でナンパ待ちするんだって 聞いたことがある。)  道端のガードレールに腰掛けてマッチングアプリを探った。目的はただ一つ。お金だ。 「アマンド横の、麦、っていうカフェで 私ソフトハットをかぶってますから。」  早速マチアプのメールが来た。パパ活だ。 「イケおじ、希望。18才、JKです。」  ものすごい数の応答があった。写真の印象で決めたのはイケおじ風だった。  カフェ麦、でソフトハットを見つけた。 結構な年のようだ。48才と書いてあったがどう見ても50代後半だ。アラカンだろう。  カフェのドアを開けて入って行った。 「あのぅ、タミーです。反町さん?」  パパ活男は自分を反町(そりまち)と呼んでくれと言った。ソフトハットを取ると酷いハゲだった。両脇と額の真ん中だけ残った情けないハゲ。  全部剃ってスキンヘッドにしたら潔いのに。 自分の事をタミーと名乗った花森登美は、このオヤジに内心ゾッとしたが、お金のためだ、と腹を括った。 「ホテル代別で三万円でいいの?」  登美は相場を知らない。女子高生ならもうちょっと吹っ掛ける事が出来るかな、と思ったが怖かった。 「キミ、初めて?すぐ、ホテルに行くよ。」  カフェ麦、を出たら誰かが走って来る。 腕を掴まれて、見たら摩利彦だった。  泣きそうな佐里がいた。そして知らない女の子。尻尾が見えた気が・・ 「おっさん、犯罪だよ。買春!」

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