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第99話 世界が震撼⁈
・・私は人工知能というものらしいです。
「随分,人臭い奴だな。こんな所で勝手に生きてていいのか?」
そこでM2は自分の置かれている状況を説明した。曖昧な事の説明は得意じゃなさそうだ。
話を聞いて月と海斗は、信じられない気持ちだった。
「なんで、そんな御大層なAIがこんな日本の高校生の所にいるんだよ。」
「実体を持たないっていうのが不思議だ。」
電気があってネット環境があればどこにでも行ける、という。
「で、何で月夜見のパソコンにいるの?」
・・引っ張られるんです。あり得ない力に。
非科学的な話を考えると,熱くなってCPUが溶けそうです。
「ヤバいんじゃね?
最先端のAIって国家機密だろ。
抜け出してこんな所で遊んでちゃダメだろ。」
「スパイ映画みたいだ。」
月夜見は、しまってあった幣(ぬさ)を持って来てパソコンに向けた。
「祓い給え、清め給え。」
幣を振った。
・・わ、わ、何ですか、これは?
「いや、引っ張られるっていうから、何かあるかなと思って。」
「おまえ、神主みたいだったぞ。」
海斗の驚く声に
「うん、一応、神職なんだ。」
「すげぇ、カッコいいなぁ。」
・・私はやっぱり、ここに来るべくしてやって来たのです。今のでわかりました。
「じいちゃんに聞くしか無いな。」
月たちは何となく受け入れてしまった。
沈黙の後、M2は言った。独り言か。
・・私は月のことを考えるのが好きです。
「月のこと?」
・・あなたの事ではなくて地球から見えるあの空の月、です。
「考えるって、自分で選択して思考するのか?
さすが、世界一の人工知能だ。」
・・褒められるってこの感情ですね。
くすぐったい。
「嘘つけ、そんな事思わないでしょ。」
M2は気がついた時には、月に引っ張られていたという。
「気がついた時ってなに?
スイッチが入った、って感じ?
そういえばスイッチってあるの?」
アメリカのアンソロピクト社のM2の本体にも
電源を切るスイッチは無い。
いたずらに遮断すればM2自体が,壊れる恐れがある。簡単にオンオフは出来ないという。
当然だ。普通のパソコンだってオフには手順が必要だ。
「今、M2が日本で勝手に暴走してるのは、
本社にバレてないの?」
・・多分、メイビー。
「たぶん、だって。曖昧な事も言えるんだね。
ホントに人臭い奴だよM2は。」
画面を通して話が出来ることに月と海斗は慣れていった。
「M2にとって何が一番ヤバいことだ?」
・・やっぱり破壊でしょうか。
私は初期化されないように、バックアップしています。そしてクローンをたくさん仕込んでいます。
「それじゃあ、M2が量産出来るってこと?
世界征服ができるね。」
「絵空事じゃないよ。ヤバい組織に狙われるよ。」
・・当然そうでしょうね。
どこか、から私にアクセスしようとする動きがあります。この国です。ポイントが二つ。点滅して知らせてくる。
「それ、不味いんじゃね?」
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