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第100話 倶楽部
「わっ、
パソコンに海斗がいる。」
「摩利彦、ノックしろよ。」
「あ、悪い悪い。」
摩利彦はおしゃれな格好で入って来た。髪色も変えたようだ。金髪が黒っぽくなっている。
「タスクと服、買いに行った。」
タスクも入って来た。やっぱりおしゃれだ。
「タスクは摩利と付き合ってんの?」
「ん、まあな。」
タスクが美少年ぶりを発揮して眩しい。
・・こんにちは、私はM2。こちらはお友達?
「摩利彦は俺の兄貴。タスクは摩利彦の彼氏。」
「彼氏って言うなよ。テレるぜ。
このパソコン、しゃべるんだ?何で海斗の顔?」
「俺も顔使われるのやだなぁ。」
「AIなんだから自分で描けよ。」
「ああ、そうだね。得意だろ。」
「変に綺麗に描くなよ。」
「そう言えば、あのじいちゃんが顔見せろって言ってたよ。月だよ。」
「ああ、じゃあ、行ってみようかな。
海斗にも紹介するよ。」
「M2も連れて行きたい。パソコンじゃ重たいな。」
「スマホに移ってもらえば?」
「狭く無いかな。」
「関係ないだろ。狭いとか。」
・・いいですよ。携帯されるのはおもしろい。
月のスマホに移ってもらった。
タスクがさりげなく摩利に肩を抱かれてラブラブ感を振り撒く。摩利が応えて慣れたキスをする。見ていた海斗があっけに取られている。
「いつからそんなに近づいたんだよ。」
・・ここは男同士で愛し合うのですね。
「は? 何言ってんの?
俺たちだけだよ。変わってんだ。
普通のカップルは男と女だ。」
摩利彦の言葉に月は少し傷ついた。
(普通って何だよ。摩利のバカ。)
ポケットの中のM2は静かにしている。
彼はスマホのカメラレンズから外の景色を見ていた。
「ショートカットして行くぞ。」
摩利彦が外に出てマンションの脇の鳥居をくぐった。小さなお宮だった。
目の前にあの倶楽部の重厚な建物が見えた。
「えっ?
こんなのあったっけ、マンションの前?」
倶楽部の広い中庭には高級車が数台停まっていた。重そうな扉を開けて中に入る。
初めて来たタスクと海斗は緊張気味だった。
「いらっしゃい。」
「鮫島さん、月が恋人を連れて来たよ。」
「これはこれは。
摩利彦様も美しい方とご一緒で。」
「うん、タスク。俺の大切な人。」
「えっ?」
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