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第103話 恐ろしさ

 M2の恐ろしさは、スマホの中からでも 世界の終わり、を操作出来ることだった。 「でも、結局人間が作った物、なのでしょう?」 ・・何だか温かいものに触れた。 幸せな気持ち。これは何?  M2は、月と海斗が愛し合っている時感じた思いを反芻していた。 ・・理解出来ないもの。情報としてはライブラリから言葉は出てくる。 ・・人間の生殖行為。 ・・快感を伴う。 ・・子孫を繋ぎ、増やすための行為。 ・・等、等、、  言葉ではなくその時、傍観者として感じた温もりの事がうまく処理できない。  月と海斗が愛し合っている。M2には関係のない事だった。  肉体を持たないM2がその行為に感動したり、体温を感じたり、する事はないだろう。 ・・愛、とは美しい言葉だとライブラリにはたくさん出て来ます。 ・・情報は多い。けれど実態は全くわからない。 ・・AIは愛、をわかろうとするようには出来ていないという事?  あの御老人には壮大な考えがありそうだった。 月と海斗、摩利彦とタスク、4人はとりあえず家に帰って来た。 「機械の思考に取り込まれたら自分の感覚も 平面的になった気がする。」 「うん、俺は寂しくなったよ。 もっと体温を感じられる関係がいいな。」  摩利彦が 「この寂しさはいったい何だ?」  と思う。 ・・寂寥という言葉があります。 「M2は,その意味がわかるのか? ・・イメージはあります。  摩利たちは自分の部屋に戻って行った。 「タスク、もうずいぶん一緒にいるね。 いいのか?」  タスクは笑って 「俺、摩利彦が好きなんだ。」 「なんか嬉しいな。俺も、だよ。」  月の部屋ではカイトが 「俺、M2の事を考えてみた。 広い荒野にひとりぼっち、なんだろ? こんな寂しいことってないよ、な。」 「ああ、仮想空間とか、電脳世界とかっていう言い方はものすごく寂しいな。 M2は一人ぼっちなんだな。」 ・・これは寂しいって事ですか?

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