40 / 44

君の隣にいたいから 20

会いたい…今すぐに抱き締めたい… 会見場を後にし急いで藤の家へ向かった… 藤…俺を受け入れてくれる? こんなに勝手な俺を求めてくれる? やっと辿り着いた懐かしい家 こんなに小さかったかな… ジャケットのポケットに手を入れ中身を確認する。 無駄になりませんように… 深呼吸をしてインターフォンを押す ピンポン 足音がする…藤…だといいな… ガチャ 扉が開き俺の胸に飛び込んできた俺より少しだけ小柄な体…嬉しかった…藤が俺の胸に飛び込んできてくれた… あの頃のように後ろに倒れることもせずしっかり藤を抱き止められた 「ただいま…藤…長いこと待たせてごめんね…」 藤は目を潤ませながら笑いかけてくれた 「おかえりなさい。卯月」

ともだちにシェアしよう!