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一月 新春の頼みごと 後編

 一ノ瀬がそんなことを考えながらソファでうとうととしていると、しばらくしてシャワーを出た黒崎が、居間へと入ってくる。 「出たぞ」  と、黒崎は、ほかほかの身体で一ノ瀬に抱きついて来た。 「熱いよ、黒崎」 「ひんやりして気持ちいい」  一ノ瀬の肩口に顎を乗せ、満足そうな黒崎。「人の身体で涼を取らないで、熱いってば」  一ノ瀬は笑いながら黒崎を引き剥がしてバスルームへ向かい、身体を洗って再び居間に戻る。  ソファでは黒崎がスマートフォンをテーブルに置いて、何かニュース番組の動画を見ているようだった。  隣に腰を下ろすと、黒崎はスマホを見たまま、一ノ瀬の肩に腕を回してくる。  気になるニュースなのか、一ノ瀬のこめかみにキスを繰り返すけれど、視線はスマートフォンに向けられたままだ。 「またにする?」  一ノ瀬が尋ねると、黒崎はスマートフォンを取り上げてオフ。 「いや、いい。続きは今度見る」  テーブルにコトリと置いて、一ノ瀬の肩をソファへと押しつけた。 「黒崎?」  そのまま、黒崎はソファの上に一ノ瀬を縫い付け、覆い被さる。 「んっ……っ……ぁあ……」  弱い首筋にキスを落とされ、一ノ瀬が声を上げた。 「ちょっと、もっと先にキスするところがあるんじゃ無い?」  黒崎は、真顔になって。 「ここ?」  と、一ノ瀬の耳朶を食む。 「ん、そこもだめ……っ黒崎ぃ」  すると黒崎は、ねだられてようやく、一ノ瀬と唇を重ねた。 「……ンんッ……んぅ……はぁ……」  思うさま貪り合って、黒崎の唇がまた、一ノ瀬の首筋を辿る。  黒崎は口を開いて、大胆に一ノ瀬の肌へと舌を這わせた。  片手で器用に一ノ瀬のパジャマの胸元をはだけると、黒崎の舌先は胸板を辿って、乳首の先端となぞり上げる。 「あ……ぁっ」  一ノ瀬は思わず甲高い声を上げた。  黒崎がジュルジュルと音を立てて乳頭をしゃぶり上げ、苛める。 「あっ…あぁっ……黒崎……もっ」  おそらくそれは、もう我慢できないの意と取って、黒崎は返答代わりに、一ノ瀬のパジャマのズボンへと手を忍ばせた。  ゆるゆると下着の上から一ノ瀬の陰茎を撫で回し、指の先で探り当てた熱い先端をくるくると円を描いて擦る。 「や……意地悪……」  一ノ瀬の腰が揺れ、両手は黒崎の髪を促すように掻き混ぜた。  それが麻薬のように黒崎を甘く蕩かす。  黒崎は一ノ瀬の下を全て引き下ろし露出させると、ほのかに首を持ち上げていた陰茎にむしゃぶりつきはじめる。 「ぁあッ……はぁ……黒崎の舌、熱い……」  ねっとりと舌を押し当てて、黒崎は執拗に一ノ瀬を舐め上げた。  だがソレではもどかしいばかりで、イくことはできない。 「や、イきたい……黒崎、お願い……」 「駄目。イクならこっちだろ?」  黒崎は一ノ瀬のアナルを舌先で突く。 「そんな、前も……」 「じゃあ、トコロテンでも頑張るんだな」 「ひど……僕頑張ったのにぃ」 「だから、最高に気持ちよくしてやると言ってるんだ。お前、焦らされるのが好きだろ?」 「黒崎のばかぁ」  笑いながら黒崎はソファの陰から、ローションのボトルを出した。 「いつのまに……」  絶句する一ノ瀬は、ぬるんとした黒崎の長い中指にアナルを貫かれる。 「んぁ……ちょっ……ぁあッ」  中を掻き回され、一ノ瀬が身を仰け反らせた。 「ゃ……黒崎」  ところが、黒崎は、入口をほぐすばかりで一向に奥に触れてこないのだ。 「ほんとに……ちょっと……酷いよっ…」  乳首を舌で嬲られ、アナルを指で弄られ、一ノ瀬はたえ切れなくなって、涙目だ。  黒崎は、その声を聞くと、満足そうに一ノ瀬を眺めてたずねる。 「欲しいか?」  すると、一ノ瀬は両腕を伸ばし、黒崎の首を抱え込むと、耳元に囁いた。 「君以外欲しくないってば」 「こ……のぉ」  黒崎は、一気に昂ぶりが上り詰める。  一ノ瀬の腰を引き寄せると、無理矢理ひっくり返し、後ろから一ノ瀬のアナルに、自分の熱く硬い陰茎を押し当てた。 「ひっ……ぁああああっ♥」  そのまま、黒崎にひと息に貫かれ、一ノ瀬が甘い悲鳴を上げる。 「くそ、結局……俺は、お前に……翻弄されるんだから……頭にくる!」  激しく腰を打ち付けながら、黒崎は一ノ瀬を責め立てる。両手はがっちりと、一ノ瀬のウエストを掴んで放さない。  容赦なく中を陰茎で掻き混ぜられ、前立腺を擦り上げるように突かれた一ノ瀬は、視界にチカチカと星が飛んだ。 「ぁッ♥ あぁ……っ♥ やっ♥ 黒崎っ♥♥ ぁッあっ♥」  律動に乗って一ノ瀬の上げるその声が、ますます黒崎の頭の中を蕩かしていく。 「一ノ瀬っ…はぁ……はぁ……~~~ッ!」  荒い息を吐いて、腰を高く突き上げると、黒崎は一ノ瀬の中に、思うさま白濁をぶちまけたのだった。  そうして。  初めての二人の姫初めは――ソファでとなったようだ。

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