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第27話

 鶏ささみは軽くゆがいてから細く裂いて、細く切った玉ねぎと一緒にコンソメで作ったスープの中へ。  卵を入れるか悩ましいところ……ゆで卵にして花の形に飾り切りした方が、ルカはよく食べてくれるかもしれない……  レンジでチンして火の通った手作りソーセージを一口台に切って、ニンニクや生姜と一緒に油で炒めていく。 「ふぁ……このふわっと薫ってくるニンニクの匂いってたまらないよね」  じゅわって口の中に涎が溢れてきちゃう。   ニンニクが焦げる前に野菜を投入して、野菜から出る水分を使って煮込んで、ケチャップと砂糖塩胡椒、それからオレガノなんかのハーブ類を入れて……本当は一晩置いた方がトロッとして味が馴染んで美味しいんだけど……夜までにどれだけ味が馴染んでくれるかなぁ……  ビーンズサラダの方は、簡単にミックスビーンズを皿に出してコーンと、同じサイズに角切りにしたきゅうりと一緒にざっくり混ぜる、ドレッシングはさっぱり和風のものを直前にかけて、食べる前にルカの分だけ小さなクレープ生地で包む予定だ。 「それから、デザートだ」  食品用袋にバナナとレモン汁と砂糖を入れ、揉んで混ぜてから生クリームを入れてさらに混ぜる。  それを冷凍庫に入れておけば、夕飯までにバナナアイスの出来上がり! 庭の端っこにミントがびっくりするくらい生えてたから、そこから葉っぱをもらって飾り付けて……   「  ままのぉ」  料理に使った道具を洗っている最中に、二階から小さな声が僕を呼ぶ。  今朝起きた時には僕がいることにびっくりしていた姿を思い出すと、起きて僕を呼んでくれるってめちゃくちゃ嬉しい。  スキップ……は、ルカが真似をすると危ないから、急足で二階に向かう。  寝床の真ん中あたりがぽっこり膨らんでいて、ルカがそこで丸まってるのがわかった。  そこにいるのはわかってる……けど、そこで素直に見つけてしまうのは下策っ! 「あれぇ? ルカくーん? ルカくんはどこかなぁ?」  大袈裟に探している僕の声を聞いて、寝袋の膨らみが小さく震える。  耳を澄ますとくすくすと笑い声が漏れていて、ルカはここにいる! って教えてきた。  でもそれでも知らないフリをするのがプロだ! 「あれれー? いないなぁ? ここかな? ここかもー?」  まったく見当違いのところを探すと、ルカはますます笑いの気配を強めていく。  僕はやっぱり全然違うところを大袈裟に探し、でも徐々に近づいていって…… 「ここかな?」  ちら と寝袋のお尻の部分を持ち上げてやると、堪えきれない「きゃあ」って可愛らしい笑い声が上がった。 「あれー? 声が聞こえたよ?」  そう言いながら、人差し指と中指で寝床の膨らみの上をトコトコトコ……と歩くようになぞっていく。そうするともうルカは我慢なんてできなくて、ケタケタと笑い出した。  寝袋を捲ってやると、キラキラと瞳を輝かせてご機嫌な笑顔を見せてくれる。  

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