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【狐狗狸は陳腐な遊び】-01
來摩宵央は怪談が怖い。
現実の霊現象全般が怖いのだから、他人が語る『コワイ話』も当たり前のように苦手である。
「いや~真夜中さん、ほんっといいリアクションしますね……今時そんなベタな感じで怖がってもらえるなんて……、いえいえ、褒めてるんですよ! ていうかむしろ嬉しいですからね!? ねえ猫屋敷 さん!」
「ペストさんの言う通りだよ……もう、みとちゃんなんて常連の扱いがひっどくてぇ……『いやぁ今のはちょっと、盛りすぎじゃありません?』とかね、平気で言う……」
「実際猫さんは正直盛りすぎ。そんなバカスカ死んじゃったらさぁ、オバケのせいで人口減っちゃうじゃん」
「いやいや、そんな! 九 ちゃんわかってない……やっぱり怖い話は人が死んでなんぼでしょう? ねっ、ねっ、そうおもうよね、千里さん!」
「いやぁ、おれァ別に人が死んでも死ななくても怖くないしなぁー」
「猫さん、コイツに訊いても無駄っしょ。あたしこいつが顔面真っ青勘弁して! みたいになってるとこ、みたことない」
「あはは、私もないですね~。いやぁ、いつかとっておきの怪談で千里さんを唸らせてみたいものです!」
來摩宵央は怪談が怖いし、世の中の大半の人間も同じく幽霊を厭うと信じていた。
故に今目の前で繰り広げられる『怪談愛好家トーク』に対し、どういう感情をもって対応するべきなのか、まだよくわからない。
とはいえ宵央は、比較的好意的に『彼ら』に迎え入れられている様子だ。
來摩宵央は怪談が怖い。怪談に疎い。だから、誰にも相談できなかった事がある。今こそ、アレを皆に相談すべきだと決意し、そして口を開いた。
「こっくりさん、って、安全ですか?」
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