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ある夜の二人(1/2)*

*** 俺は、一糸纏わぬ姿で地下室のベッドの上に横たわっていた。 ここは以前俺が足に枷をつけられて監禁されていた地下室だ。 元警備隊長の屋敷は、現在の警備隊長であるギルの所有物となっていた。 俺の部屋はこの地下室ではなく、2階に立派な部屋が用意されている。 だけど、あそこだとほら……声とか音とかがさ、どうしても漏れるんだよな。 マリーは気にしなくていいって言うんだけどさ、俺が嫌なんだよ。 侍女の控え部屋の隣でアンアン喘ぐってのがさ、なんつーか、恥ずかしすぎるんだよ。 そんなわけで、ギルとする時だけは、この地下室に籠ることにしていた。 ……だって、どうしても無理なんだよ……。 俺、ギルに抱かれると、どう頑張っても声が抑えらんねーんだよな……。 俺に覆い被さろうとしているギルもまた、俺と同じく裸だ。 なんだかんだギルは今まで俺とヤる時に服を全部脱いだことがなかった。 俺も、今まで客相手に服を脱げなんて言ったことねーしな。 けどさ、ギルは俺にとってただの客じゃねーから……。 「なあ、ギルも全部脱げよ、いっつも俺ばっか脱がされてんだけど?」 俺が言うとギルは「そうだな、わかった」と素直に服を全部脱いだ。 脱いだ服をそのまま脱ぎ捨てず、きちんと椅子の背にかけているところに育ちの良さを感じる。 俺の服も、気付けばいつもベッドの端にシワにならねーように避けてあって、ぐちゃどろにされた事ってねーんだよな。 「ゼス……」 熱の籠った声でギルが俺の名前を呼ぶ。 ギルの太い腕が俺の顔の両脇に下ろされると、囲い込まれているような圧迫感に、毎回逃げられない気配を感じてしまう。 もう俺は、どこにも逃げる必要なんてねーのにな。 ギルは俺の素肌にピタリと肌を重ねつつも、ほとんど体重をかけてこない。 こういうコントロールが、ギルは本当に上手いよな。 「ああ……、肌同士が直接触れ合うと、こんなにも心地が良いものなのか……」 ギルは蕩けるような声で呟くと、うっとり目を細めて、ほう、と息を吐いた。 なんだよ、お前。28歳にもなって、人と肌合わせんの初めてなのかよ。 そう思ってしまうと、つい、俺をずっと探し続けていたこの一途で初心な男をもっと良くさせてやりたいと思っちまうんだよな。 俺は両手をギルの太い首に回して、ぎゅうっとギルに肌を密着させる。 その拍子に、ギルのモノが俺の膝頭にグリッと触れた。 ギルは一瞬息を呑んで、それから熱い吐息で俺の名前を呼んだ。 「ゼス……」 俺とギルは身長差が四十センチもあるから、顔の位置を合わすとゼスのモノは俺の膝になっちまうんだよな。 まあでも、膝のが太ももでやるより弄りやすいっちゃ弄りやすいんだけどな。 俺が膝でギルのをグリグリと可愛がると、ギルのはあっという間にそそり立ってギルの割れた腹筋に張り付いた。 「ほら、ギル、早く来いよ。もっと深く繋がろーぜ?」 ニヤリと口角を上げて言えば、俺がフッと漏らすはずだった小さな笑い声まで、全部ギルの口の中へと吸い込まれてしまった。 「……っ、ん……」 ギルの大きくて分厚い舌が俺の内側を這い回って、俺の感じる所全てを丁寧に撫で擦ってゆく。 「ん……、ふ……、んん……っ、んぅぅ……」 俺の口を全部覆うギルの口がすごく熱くて、俺を求める熱につられるように、俺も息が上がってゆく。 頭がぼうっとしてくると、じわりと視界が小さく滲んだ。 腹の奥がじんじんと疼いてくる。 「ん、ギル……、早く、入れろって……」 途端、ビリッとした強い刺激に俺は「ぁあっ」と声を上げた。 無意識に腰が跳ねる。 気付けば、ギルの手が俺の胸の粒を両方とも摘んでいた。 声を上げた拍子に、飲み込み切れなかった唾液が顎を伝い落ちる。 そのままギルはグリグリと俺の胸の粒をこねくり回す。 「ぁ、ぁあっ、んぅ、んんんっっ、や、ぁぁあっ」 淡い痛みが快感を決して超えない完璧な力加減に、俺はあられもなく身悶える。 その度に、甘い快感が腹の底に積み重なってゆく。 「も、ぃぃっ、から、ぁ……っ」 こいつ最近、俺に突っ込む前に俺をイカせにくるんだよな。 ギル曰く「ゼスにも沢山気持ち良くなってほしい」とのことだが、俺はお前が腰振ってくれりゃもうそれで十分なんだって。 俺の後ろは既に浴室でギルの手によって洗われ、丁寧にほぐされている。 そんな状態で、目の前にギルのがギンギンになってるってのに『待て』を食らってるほうが辛いんだって、お前はそろそろ理解してもいーんじゃねーか? 「ギル……っ、やめ……っ」 疼く腹の奥が切なくて、俺の声が涙で濡れる。 俺が嫌がっているのが分かると、ギルはいつだってピタリとその動きを止めた。 「ゼス……?」 首傾げんじゃねーって。 そろそろ解れよ、俺は一刻も早く欲しーんだよ、お前のが。 「ギル……、俺の、ここに……。ギルのを、早く……」 俺は上がった息のまま伝えて、自分の両足を大きく開いてギルに見せる。 自分の両手も後ろに回して、自分の穴をぱっくりと左右に開いて見せれば、潤んだ視界の向こうでギルがカアッと頬を染めたのが分かった。 「わ、わ、わ、わかっ、た」 動揺しすぎだ。 もうちょい落ち着けよ。 ギクシャクとぎこちない動きで、それでもギルは俺の脚を大事そうに抱え上げた。 ギルはすげーよな。 俺の脚も腰も、いつもギルにしっかり掴まれていてグラつかねーのに、掴んだ指が食い込んで痣になったことがねーんだよな。 俺なんて小柄だし皮膚も薄いから、腰回りに相手の指の痕が残るような事って割とあんのにさ。 そんな事をぼんやりと考えていた俺の思考は、そっと入り込んできたギルの熱によって霧散する。 「ぁ、ぁあ、ぁっ、ん、んんんっ、っん……っ」 くそ……っ、何度ヤっても慣れねぇ……っ。 ギルのは……デカ過ぎ、ん、だよ……っ。 俺のナカを割り進む熱くて硬いギルが、俺の内側を限界まで押し広げてゆく。 その感覚がどうしようもなく甘くて切なくて、でも苦しくて、たまらない快感に声がいくつも溢れる。 「あ、あ、あ、ぁあ、ぁぁっ、ぅ、んっ」 「ああ……ゼス……、愛している……」 言葉と同時に奥まで進められたギルのモノが、グッと俺の最奥を押し込んだ。 「ぁあぁぁあっ!」 途端、腹の奥から全身に甘い快感が走って、俺の体がビクビクと勝手に跳ねる。 ギルとは何度やっても、入れられただけでイきそうになる。 それなのに、いつまでもギルに与えられる快感に慣れない俺と違って、ギルは俺が少々ナカを締め付けていても気にせず動くようになっていた。 「ぁ、や、まだ……動くんじゃ……っ、ぅあ、ぁっ、やぁ、っ、んんっ」 ギルは俺の腰を抱えて、まだキツい俺の中をゆるゆると擦り始める。 俺の口からいくつもいくつも嬌声が溢れる。 「ぁあっ、や、だめ、まっ……、ギル……ギルぅ……っ」 ギルを止めたいのに、そのはずなのに、俺の声は甘くねだるようで、とても制止を求めているようには聞こえない。 「大丈夫だ、ゼスの後始末は私が責任持って行う。思う存分私を感じてくれ」 いや、だから、ちげーだろ!? 自分が面倒見るから後のことは気にしなくていいって話じゃなくて、まずは俺を飛ばさねーように抱けよ! 文句を言ってやりたいのに、ギルの立派なモノが少しずつ速度を上げて、俺のイイとこを全部撫でながら腹んナカを抉るように往復する激しい動きに、快感が止めどなく溢れて俺は言葉を返せない。 「んっ、んっっ、っぅ……っ」 ギルに貫かれて揺さぶられる俺を、ギルが蜂蜜色の瞳を濃い色にして、じっとりとした眼差しで、俺の様子を一瞬も見逃すまいと見つめている。 ああ、ダメだ、もう持ちそうにない……っ。

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