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第19話 ヒート①※
自領の仕事をしつつも、今日は全く手につかずぼーっと目の前の壁を眺める。
本当ならさっさと仕事を片付けて、朝からの鍛錬のために眠りたい。
だが…、浮かんでくるのは愛おしい妻の事ばかり。
何か俺に言えない悩みがあるのだろう。
一体それはなんだ?
最近、ユーフォルビアが何をしていても可愛くてたまらない気持ちになり、うっかり触れそうになってしまう。
それだけならいい。
が、俺も成熟したαの男だ。
その先も求めてしまうだろう。
うっかり手なんか出して、無許可で項を噛んでしまった日には…、きっとユーフォルビアに嫌われてしまう。
どうにか、彼を堕としたいところだが…、彼は一体どういう男が好みなのだろうか。
何をしたら喜んでくれるのか、一緒に住む前に色々出かけてリサーチしてみたが、表情や言動から読み解くのはかなり難しい。
未だに好みが分からず、そうこうしているうちに互いの仕事が忙しくなり、休日に出かけるどころではなくなってしまった。
目の前の仕事はそっちのけで、うっかり考え事に浸っていると、ドアの外で何かが倒れる音がした。
不思議に思い、ドアに近づき、耳を澄ます。
何も聞こえない。
刺客か何かかと用心しながらドアをそっと開けると、そこにユーフォルビアが倒れていた。
「ユーフォルビア!?」
慌てて近寄り抱き起すと彼の眼は虚ろで、ぶわっと脳が痺れるような甘い香りが鼻腔を突いた。
これは…、ヒートか!?
慌てて緊急時に用いる強い抑制剤を取りに行こうかと立ち上がろうとしたら、ユーフォルビアが俺の足にしがみ付く。
「や。
…、やだ。行かないで」
足にしがみついたまま泣いている。
なんだこの庇護欲を掻き立てる可愛い生き物は…
「すぐに戻る。
今、抑制剤を打ってくるから離してくれないか?」
「嫌」
涙を流しながらも、それだけはきっぱりと断る。
ヒートでも頑ななところは変わらないらしい。
ヒートでないときにこんな風に甘えてくれたらいくらでも甘やかすんだが…、今は危険だ。
「ユーフォルビア、離しなさい。
さもないとお前の項を噛んでしまうよ?」
いくらヒートでも、好きでもない男からそんな恐ろしいことを言われたら離すだろうと思った。
が—
彼は俺の太ももに頬を摺り寄せ、潤んだ瞳で俺を見上げる。
「噛んで。
クロード様のモノっていう印が欲しい」
無理だ。
こんなことされて耐えられる男なんかいないだろう。
俺は無言で彼を抱き上げ、自室に連れ込んだ。
ベッドに降ろそうとしても、首にしがみ付いて離れない。
これでは可愛がれないではないか。
「ユーフォルビア」
「やだ」
仕方なく、そのまま彼の首に吸い付く。
「あっ」と短く声が聞こえて、彼の腕の力が弱まった。
その隙に彼の腕から逃れ、顔を覗き込む。
涙に濡れた双眼で俺を睨み「ずるい」と口を尖らせる。
そんな姿すら愛らしくて、どうにかなりそうだ。
「頼むからそんなに煽らないでくれ。
酷くしてしまいそうだ」
そう懇願するも、「クロード様になら何されてもいいもん」とさらに煽られる。
不意に憎らしい愚かな従弟の顔が浮かぶ。
あいつも、こんな風になっているユーフォルビアを見たのか?
更には、慰めでもしたのだろうか?
そう考えると、じっとりと心に黒いものが広がる。
不意に袖を引っ張られ、意識が目の前の彼に戻る。
「クロ…、様」
上目づかいで俺を見上げるユーフォルビア。
「どうした?」
「キス…、して」
あまりに可愛らしいお願いに返事をする前に唇を重ねた。
同じ男かと疑うほどに柔らかくて甘い。
何度か唇を吸い離すとユーフォルビアは「ふふ」と花が綻ぶように微笑んだ。
「もっとして」
そんな言葉を聞くや否や、唇を合わせ、舌を絡ませながら全身を弄る。
首筋を撫で、服の裾から手を入れて腹や脇を撫でると、そのたびに彼は甘やかな声を漏らしながら体を震わせた。
「気持ちいいのか?」と訊くと、恥ずかしそうに首を縦に振る。
そんないじらしさが可愛くて、俺のソコは痛いくらいに張りつめていた。
胸の飾りを弾き、摘まんで擦る。
彼は先ほどの甘やかな声よりも大きな声で「いや」と「やだ」とか言いながら体をくねらせた。
寝着の前ボタンを外し、はだけさせると、真っ白で滑らかな肌の上に2つ桃色に色づいた控えめな突起がついている。
たまらずそれを口に含み、吸い上げると、彼はより一層大きく喘ぎ、体を大きく震わせた。
「達したのか?」
驚いて顔を上げると、彼は手で顔を覆い「だめって言ったのに」と呟く。
下履きを下ろすと、そこは濡れていた。
それでもなお、硬さを保っているそこを口に含む。
と、彼は「やだ!だめです!汚いから!!」とジタバタとするが、強く吸い先端を舌で割り裂くように舐めあげると、されるがままになっていた。
彼は汚い、と言ったが全く嫌悪感がないどころか、白濁は驚くほど甘く感じた。
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