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第31話 ラットとヒートと番※

ベッドに降ろされ、見つめ合う。 クロード様はまだ、私に手を出すか否か悩んでいるようだった。 「キスしてください」 私が彼の袖を引っ張って言うと、彼は返事をするでもなく性急に唇を合わせた。 何度か触れるだけのキスを繰り返す。 私の方が我慢できなくなって「もっと…」とお願いすると、唇を割って舌が入ってきた。 悦んで舌を絡めると、そこからは貪るように口内を蹂躙された。 苦しくて彼の胸を押すと、チュッとリップ音を立てて離れた。 ギラギラと欲情を灯した双眼と目がかち合う。 いつもこんな顔で私を抱いていたのかと思ったら、お腹の奥が熱くなった。 「誘ってるのかい? 匂いが濃くなった」 クロード様に問われ、私は首を横に振りかけたが、どうせなら素直になろうと「ずっと誘ってました」と言った。 途端、彼は噛みつくように私の首に顔を埋めた。 頬に当たる髪や、首をつたう舌が擽ったい。 が、それと同時に彼の手が私の服の下に侵入し、お腹を擽りながら上昇してくる。 彼の指が、期待で立ち上がった胸の飾りを弾くと、くすぐったさだけではない性感を覚えた。 「んっ…」 ずっと期待をしていた私の体は、望んでいた刺激を与えられてビクリと反応した。 味を占めた彼が、胸の飾りを摘まんで擦り上げる。 「ああっ…、やっ」 チクリっと首に痛みが走り、跡を付けられたのだと分かる。 それだけで、脳が沸騰するくらいに官能を覚えた。 「んふっ、嬉しいです、クロード様。 もっといっぱい付けて」 ピタリと彼の動きが止まる。 顔を上げた彼と目が合う。 「αを煽るだなんて、本当に悪い子だね」 「そうです。私は悪い子なんです。 だから…、クロード様ので私を良い子にして?」 そう言って足先で彼のソレをなぞる。 服越しでも、硬くなっているのが分かる。 「っ…」 クロード様は短く息を吐くと「まずい」と呟く。 「このままでは俺がラッドになる。 抑制剤を…」 と離れて行こうとするので「だめ!!」と彼を引き留める。 「しかし…」と渋る彼に抱き着く。 「クロード様がラッドになったら、私はヒートを誘発されます。 そしたら…、番になれます」 「いや、だが、ヒートのαと交わるのは…」 Ωの負担が大きい。 Ωが気をやってしまっても止まらないと聞いたことがある。 でも… 「でも、番になったらクロード様は私を避けなくて良くなります。 お願いです…、私を貴方の番にしてください」 彼の胸に頬を摺り寄せる。 いつもより匂いが濃い。 うっとりと酔いしれていると、押し倒され、体を反転させられた。 「うぶっ」と枕に顔を押し付けられ、私は唸った。 「ユーフォルビアが煽ったんだからね」 私は枕に顔を埋めたまま頷く。 私のせいにしていいから噛んでほしい。 うつ伏せの私に彼が覆いかぶさり、執拗に項を舐めたり甘噛みしたりする。 それだけで、私の体温はどんどん上昇し、ヒートのような…、思考がどんどんどろどろに溶けていくような感覚がした。 下履きを下ろされ、腰を掴まれて膝を立てさせられた。 性急に彼の指が後孔に突き立てられるが、何の抵抗もなくそれを飲み込む。 ぐちゅぐちゅと数度かき回された。 その間も私は、雑な指の動きでも快感を拾って喘いだ。 腰を掴まれ、どちゅっと禊を奥まで捻じ込まれた。 「あ”あ”っ」 と絶叫し、私は精を吐き出した。 肩で息をしているのに、彼は止まらない。 長いストロークに腹の奥をぐちゃぐちゃにされているみたいだ。 私の陰茎からは、先走りなのか精液なのか、はたまた潮なのかよく分からない液体がとめどなく流れる。 苦しい。 「やぁっ、だめぇ…、も、イけないからぁ」 そう鳴いて懇願しても止まることはない。 獣のような荒い息遣いと肌がぶつかる音、水音だけが聞こえる部屋で、私の嬌声が恥ずかしいくらいに響いている。 「ぐっ」と低く唸るような声が聞こえて、腹の奥で熱が弾けた。 クロード様のが注がれている。 それに恍惚としていると、彼が覆いかぶさり、ガリッと言う音が脳天に響いた。 「あ”う”…」 痛い。 首が焼けるように熱い。 だけどそれが番になった証拠だと理解すると全身が歓喜でうち震えた。

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