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「まじかよ~、こんなときに!」  夕食後の片付けくらいはと思い光輝は申し出たのだが、執司に断られてしまった。 『それより週明け提出のレポートは終わったのか?』  忘れていた書きかけのレポートの存在を突き付けられたのだ。 「そういや、2週間くらい前に言われてたっけ~?忘れてたー」  執司に手伝ってもらおうなどと調子のいいことを考えたけれど、深夜までバイトらしく、食器を片付けるとすぐに家を出ていってしまった。  与えられた二階の自室、元執司の部屋で、配信のためではなくレポートをさっさと片付けるためにパソコンの電源を入れた。 (週末の夜こそ、配信ベストなのになー)  テストがない代わりにレポートが多い、と知っていて選択した講義だった。とはいえ半分くらいは形になっているので、早めに終わるはずだ。 (やべ、教科書!)  先日休んだ資料はデータでもらえたものの、参考にするべき教科書は大学構内の個人ロッカーへ置いたままだったことを思い出す。 (レポートできねーじゃん……あ!)  執司も同じ講義を取っているので、教科書を持ち帰っているかもしれない。バイト中なら使うことはないし、借りても問題はないだろう。  そうたかをくくって、光輝は隣の執司の部屋へ向かおうとする。 『俺の部屋には絶対に入るな』  バイトへ出かける直前に言われ、わかったとうなずいた光輝だが、緊急事態だからと安易に考えあっさり約束を無視してしまう。 (ほんとに入って欲しくねーなら、カギつけとけよな)  勝手なことを思いつつ、執司の部屋の扉に手をかけた。

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