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中3の夏、光輝が私立高校へ進学すると聞いたとき、執司は目の前がまっくらになった。母親とふたり暮らしの執司にとって、公立以外の道はなかったのだ。
(大学も私立に行くんだろうか。ならそのときこそ一緒に)
高校と違って、私立大学なら成績優秀者を学費免除する制度のあるケースが多い。
(どの大学でも行けるように、今から準備しよう)
もともと成績優秀だった執司だけれど、光輝と同じ大学へ通うことだけを夢見て、中3の夏以降ラストスパートをかけた。光輝の家にもいっさい行かず、学校の休み時間まで勉強に捧げたが、将来光輝といるためと思えば耐えられた。
そのかいあって県内のトップ公立高へ入学し、夢をつかむ第一歩を踏み出した。
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