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『初めまして初見です。1000人登録応援してます、登録させていただきました』
気持ちとは裏腹なごく普通のコメントを投稿すると、すぐに返事が返ってくる。
『ゾッラさんこんばんは! 登録ありがと、めちゃくちゃうれしー! 俺頑張るから、これからも見に来てくれよ』
こちらへ向けて手を振ってくれている。久しぶりに心の晴れる感じがした。
光輝と似た女子と付き合っても、全く違っていた。このキャラクターそのものも光輝の見た目ではないけれど、声を聞けただけですっかり心があたたまる。
「間違うはずない、やっぱり光輝だ」
また会えて嬉しい。
ライブ配信を眺めながら、たまに視聴者が贈る投げ銭に目が行く。
コメント全てに答えるタイプの雑談をしているが、投げ銭付きのコメントにはさらに長めの返答をしている。
同じことを続ければ、自分も覚えてもらえるだろうか。ファンの中で一番の存在になりたい。
(まずは光輝に見つけて欲しい。覚えて欲しい)
今の自分は、ただの初見の視聴者であり、登録者のひとりでしかない。いきなり高額の投げ銭をして印象づけたいが、手持ちがなかった。
成績のためアルバイトはせず、勉強時間に振り切っていたが、それではいけない。
執司はこの日、一度も見逃したことのないオンライン講義をすっかり忘れてしまった。
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