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リビングのテーブルに置いたノートパソコンへ向かう執司の隣へ強引に座り、詰め寄ると、執司はパソコン画面を無言で指さした。
「なんだよ……それがどうしんたんだよ」
光輝が演じるミカン ねこまるのチャンネルトップページを指さしている。
「高校のときに見つけて、ずっと大切にしてる」
「は、はぐらかすんじゃねーよっ!」
大きな声を出してしまい光輝はあわてるけれど、執司は鋭い視線を光輝によこしたまま離れない。
「ずっと好きなんだ」
好きの意味をすり替えてはぐらかされた。光輝には聞かれたくないのかもしれない。
「ごまかすのかよ」
「違う。ごまかしてない」
確かに執司はねこまるの古参ファンだと言っていたので、好きなことはわかる。しかし、推しという意味での好意であって、恋愛的な意味ではないと思っていた。
(……Vにガチ恋するファンがっているっていうし……執司がそうでも悪くはねーけど)
今までV活動をしてきて、ガチ恋勢、つまり本気でねこまるへ恋心を投げかけてくるファンには、まだ出会ったことがなかった。
(けど……これって、俺だけど俺じゃねーじゃん!!)
執司はねこまるが光輝だとは知らない。
なので、告白されているわけではないけれど、勝手な解釈をして喜びたい都合のいい自分もいる。
「そ……そか……、あ、そうだ今夜も~、配信あるんじゃなかったっけ?」
「あるよ。今夜も作業しながら聞く」
リビングの壁掛け時計を見ると、予告した配信時間をすぎており、光輝は焦る。
「じゃ、じゃあ俺もそうしよっかなー、せっかくだしライブで見たいよな、うん、じゃーな」
急に冷静になった光輝は、ペットボトルを握りしめて2階へと階段をかけあがる。
(俺は……俺にやきもちやいてる……? は、わけわかんねー)
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