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【3話.冷との出会い(2)】
風澄side
「きて……ねぇ、起きて」
「ぅ……?」
起きてという声が聞こえた気がして目を開けると綺麗な金髪が目に入った。
「よかった起きて。歩ける?」
「んん……む、り」
「了解、じゃあ背負うから捕まってくれる?」
そう言ってその人は背中をこちらに向けてしゃがんでくれた。
ふらふらする体を頑張って動かして肩に手を回した。
「ちょっとだけ我慢してな、もう着くから」
「ん……」
金髪の人の少し長めな髪の毛が顔にさらさら掛かって擽ったい。
香水……なのかな、すごくいい香りがした。
この匂い、なんか嗅いだことがある。
でも……もう、分かんないや
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冷side
酔い潰れた彼を背負って家まで連れて帰った。
が、これはまずい事になったかもしれない。
おぶっている最中に少し感じた甘い香りに嫌な予感がしていたが予感は的中……ヒートだ。
周期が近かったのかもしれないし、俺のフェロモンに誘発されたのかは分からないがどっちにしろ面倒な事になってしまった。
それに一番まずいのは、俺がこの子のフェロモンに理性を崩されかけている事だ。
今までこんな事なかったのに、どうして……
「ちょっと、水取ってくるからここで待ってて」
「ぅ、……はぁ……っ」
結構重めなヒートなようで、おそらくこの子のカバンに入っているであろう抑制剤を飲ませるために水を取りに部屋を出ようとした。
頭を冷やしたいと言うのが本音だけれど。
「……たす、けて」
「え?」
「体くるしく、て……たすけて」
「…………」
横になっていた彼が少し上体を起こしてそう言ってきた。
本当にダメだ。本能に支配されそうになる感覚がする。
「おねがい」
「……君が、嫌じゃなかったら助けることはできるけど」
「嫌、じゃない……俺の体、好きにしていい…から」
もう引き返せない、せめて傷つけないように。
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