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楽しみだね
驚いたことにレアは書庫にある魔法書を読むことができるようだ。
「レアは魔法が使えるの?」
「暇だったから伯爵家の書庫で魔法書を読んで試したりしてただけ」
「す、すごい!俺は魔法も武術もダメダメなんだ。ち、小さい頃はいろんな習い事をしてたけど、料理以外はできなかったよ」
「リューリュの作る料理は美味しい」
「っ……レアありがとう」
レアはリューリュが欲しいと思った言葉を贈ってくれる。
だから、胸がいっぱいになるくらい心が満たされていく。
「こ、今度一緒に、ま、街に行って、レアに合う魔法書を買おうよ」
「リューリュは怖くない?」
「……俺は……」
街に行くのは十六年ぶりだし、本当はすごく怖い。どんなふうに変化しているのかさえ見当もつかないし、一緒に行っても案内をしてあげられるわけでもない。
それでもレアと出かけたいと思ったのは、義兄としてしっかりした部分を見せたいという見栄のようなものだった。
「リューリュが怖いなら行かない。街なんか行かなくても俺と二人で公爵家にいればいいでしょう」
「……そ、それもきっと楽しいと思う。でもレ、レアと一緒に街に行ったらもっと楽しいと思うんだ!」
上手く動かない口を一生懸命に動かして気持ちを声として形作る。
レアのことをもっと知るためにも沢山の場所に一緒に出かけてみたりしたかった。
「俺と一緒に街に行きたいの?」
「うん!レ、レアと一緒に行きたい」
「……じゃあ街ではずっと手を繋いでいてあげる。そしたらはぐれないし、怖くないでしょう」
「ふふ、レアはやっぱり優しいんだね」
手を繋いで街を歩くことを想像すると恥ずかしい気持ちにもなるけれど、リューリュにとってはありがたい申し出だった。
回帰前の知識を合わせてもまったく土地勘がないため、 驚いたことにレアは書庫にある魔法書を読むことができるようだ。
「レアは魔法が使えるの?」
「暇だったから伯爵家の書庫で魔法書を読んで試したりしてただけ」
「す、すごい!俺は魔法も武術もダメダメなんだ。ち、小さい頃はいろんな習い事をしてたけど、料理以外はできなかったよ」
「リューリュの作る料理は美味しい」
「っ……レアありがとう」
レアはリューリュが欲しいと思った言葉を贈ってくれる。
だから、胸がいっぱいになるくらい心が満たされていく。
「こ、今度一緒に、ま、街に行って、レアに合う魔法書を買おうよ」
「リューリュは怖くない?」
「……俺は……」
街に行くのは十六年ぶりだし、本当はすごく怖い。どんなふうに変化しているのかさえ見当もつかないし、一緒に行っても案内をしてあげられるわけでもない。
それでもレアと出かけたいと思ったのは、義兄としてしっかりした部分を見せたいという見栄のようなものだった。
「リューリュが怖いなら行かない。街なんか行かなくても俺と二人で公爵家にいればいいでしょう」
「……そ、それもきっと楽しいと思う。でもレ、レアと一緒に街に行ったらもっと楽しいと思うんだ!」
上手く動かない口を一生懸命に動かして気持ちを声として形作る。
レアのことをもっと知るためにも沢山の場所に一緒に出かけてみたりしたかった。
「俺《と》一緒に街に行きたいの?」
「うん!レ、レアと一緒に行きたい」
「……じゃあ街ではずっと手を繋いでいてあげる。そしたらはぐれないし、怖くないでしょう」
「ふふ、レアはやっぱり優しいんだね」
手を繋いで街を歩くことを想像すると恥ずかしい気持ちにもなるけれど、リューリュにとってはありがたい申し出だった。
回帰前の知識を合わせてもまったく土地勘がないため、はぐれてしまったら帰ることすら出来なくなってしまいそうだ。
「た、楽しみだね」
「そうだね」
ニコニコと嬉しそうに笑うリューリュの横で、レアは相変わらずの真顔だ。けれど二人の空間にはたしかに温かさが灯っていた。
帰ることすら出来なくなってしまいそうだ。
「た、楽しみだね」
「そうだね」
ニコニコと嬉しそうに笑うリューリュの横で、レアは相変わらずの真顔だ。けれど二人の空間にはたしかに温かさが灯っていた。
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