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第19話 新生活と触れ合い R18

僕と涼介さんにと用意された部屋は両親のフロアで。エレベーターを出て正面が両親の部屋なのだが、その右手にある部屋が僕らの部屋となるそうだ。昔住み込みの家政婦さんが住んでいたところで。家政婦さんはお母さんたちが仕事を引退したのと同時に田舎に引っ越したため2年ほど空いていた部屋だそうだ。 間取りは1LDKで涼介さんのマンションと同じだった。広さはこちらの方が狭いが涼介さんのところが広すぎるのでむしろ僕にとってはちょうど良い。 鍵を開けて中に入るとシューズボックス。左手にお風呂とトイレ、その向かいに部屋。奥がリビングダイニングと言う間取りだった。手前の部屋はシングルのベッドが二つくっつけて並んでいて大きなベッドに見えた。リビングダイニングにも家具も家電も揃っており。生活はすぐ始められるようになっている。 僕はお母さんたちと別れて一旦荷物をクローゼットにしまう。涼介さんの私物はすでに入っており柑橘の花の匂いがふわりと香ってニヤけてしまった。涼介さんのシャツを手に取って体に当ててみた。僕もこういうのを毎日着たら涼介さんみたいに大人っぽくなれるのだろうか。 ちいさなお仏壇はダイニングの隅に置かせてもらった。 ある程度ものを収めると、キッチンに行ってみた。対面キッチンになっており、壁に冷蔵庫と収納棚が面をそろえてありオーブンレンジや炊飯器などが綺麗に収まっていてモデルハウスみたいだ。 コンロの前に立ってみるとダイニングもリビングも見渡せた。料理をしながらでもリビングで寛ぐ涼介さんが見えるのかとニヤニヤしてしまう。 一通り部屋を堪能して両親の部屋にお邪魔する。二人ともソファに落ち着いていて僕を見るとお父さんがキッチンからお茶を出してくれた。 僕はけじめとしてソファの前で改めて頭を下げた。 「これからもよろしくお願いします」 お父さんとお母さんは穏やかな笑みで迎えてくれた。 「こちらこそよろしくお願いします」 僕の家族は温かい。お父さんが「今日は引っ越し記念に出前でお寿司を頼むことにしたよ、鯛を多めにしてもらうから」と笑う。僕の好みを心得て添おうとしてくれることが嬉しい。晩御飯までは時間があるからと僕は仕事のため自室に引っ込んだ。 仕事がひと段落着いてからせっかくの同棲初日なので帰宅する涼介さんを迎えるべく家でソワソワと待っていた。18時になるとガチャッと音がして涼介さんが帰ってきた、僕が玄関まで駆けつけるとニヤリと笑う。そして、ほっぺを指さしながら「おかえりなさいのチューは?」と言う。僕はおそるおそる顔を寄せていると涼介さんがチュッと先に唇にキスを落とした。いたずらが成功した顔で僕を見てくる。 「なんだか新婚みたいだ」 僕は涼介さんの手をぎゅっと握って笑った。涼介さんは少し考えた風で 「だったらあれだ、お風呂にする?ごはんにする?それともってやつ」 僕は顔が真っ赤になる。だって、それはまだ。 「はいはい、かわいいかわいい。そんな顔したらダメだよ。これからお父さんとこで晩御飯だろ」 涼介さん僕の頭をポンポン叩いて洗面所に入って行った。 僕はソファで涼介さんの準備を待つ間にどんどんと現実感が湧いてきていた。そうか今日から一緒に住むんだ。どっちがお風呂に先に入るんだろうとか。一緒に寝るんだ…ずっと二人きりだとか。頬に手を当ててみると火照っているのが分かる。そこへ準備が終わった涼介さんが入ってきた。 「もしかして今実感してる?」 僕はコクコクとうなずく。涼介さんが隣に座って僕の顔を覗き込む。 「ナオ、今日はご飯食べたらすぐ部屋に戻って来ような」 うわぁ、意地悪だ。涼介さんは僕の手を握って玄関へ向かう。「行ってきますのチューな?」と言ってチュッとしてきた。すごく甘い。 お父さんたちはご飯の準備を済ませて待っていてくれた。 お母さんたちは同棲記念にとお揃いのパジャマまで用意してくれてお祝いしてくれた。僕は脳のキャパシティが妄想で埋め尽くされそうだ。涼介さんたちがそれをおもしろそうに観察していた。 出前のお寿司はお父さんが言っていた通り鯛のお寿司が1列あって大満足だった。お父さんはどうやら青魚のお寿司が好きみたいだ。涼介さんは鉄火巻きが好きらしい。お母さんは貝類が好きだとお父さんからホタテを分けてもらっていた。皆の好みもこれからちゃんと覚えていきたい。 片付けを済ませてソファに座るお父さんたちにコーヒーと紅茶を淹れて出した。もう僕の後ろに涼介さんが割り込んできて抱き込んでも誰も気にしていない。 僕らはお母さんと旅行雑誌を見つつ時間を過ごした。 涼介さんが僕のマグと自分のマグを洗ってくれた。それを合図に部屋に帰ることにした。 家に帰ると早速お母さんたちにもらったパジャマを広げる。僕はそれを丁寧に広げながら何気ない風を装いつつ。 「お風呂はどっちが先に入る?」 と聞いた。キッチンで水を飲んでいた涼介さんはすごい速さでソファまで来て。 「一緒に入る」 と言う、なんてことだ。僕はオメガだったから誰とも一緒にお風呂に入ったことが無い。前の結婚生活でもなかった。僕が難しい顔で考え込んでいるのを見て涼介さんがじゃあと言ってクローゼットから両手に抱えて持って来た。それはLEDキャンドルだった。 「電気消してこれでなら恥ずかしくない?」 僕はコクリとうなずく。脱いでるところを見られるのも恥ずかしいんだろと言われうなずくとじゃあ先に入っててと言われたので素直に入った。僕は脱ぎ終わりお風呂の戸を開けた瞬間。裸の涼介さんが脱衣所に入ってきた。なんてことだ。突っ立ってる僕をよそにさっさと洗い場に入るとシャワーを出しながらスポンジをとって泡立て始めた。涼介さんはニコニコしている、僕を洗う気満々だ。どこを隠して良いか分からず顔を隠してるとそれだと丸見えだぞと涼介さんが意地悪なことを言ってきた…辛い。 手を取って泡をのせていく涼介さんの手はゆっくりと肩と肘、肘から指先へと滑らかに往復する。それを違う方も同じように滑らせ、背中もゆっくりと上下し。足も太ももからつま先までを両手でゆっくり上下する。その動きはひたすら奉仕と言う表現があっていて不埒な感じはしなかった。おかげで「こっち向いて―」と言われて僕は素直に向いてしまった。一瞬固まってしまったものの、下は自分で洗ってねと泡を持たされ。涼介さんは僕の肩からお腹までをまた泡で撫でながら上下させている。本来なら恥ずかしくて仕方ないがキャンドルで暗いのでなんとなく僕も落ち着いて状況を見て居られる。 そのままゆっくりと泡を流されて体はおしまいと肩を叩かれた。 今度は髪を洗うからとお風呂の椅子に座るよう言われてシャワーを頭から掛けられる。僕は目をつむって水が後ろに流れるように首をそらせると涼介さんが褒めるように頭をわしゃわしゃと混ぜる。髪を混ぜる涼介さんの手も「気持ちいい…」一瞬涼介さんの手が止まったが僕が目を開けようとするとまた再開された。 トリートメントにコンディショナーもしてもらって僕は至れり尽せりで王様になった気分になった。 せっかくなので、させるばかりじゃなくて僕もしたいなと申し出たら背中と髪を任された。お風呂の椅子に涼介さんに座ってもらって泡を立てうなじから背中、尾てい骨のところまでを洗う。涼介さんの背中は筋肉が付いて張りがあるのになめらかで触り心地が良かった。ついでに指先から肘、肘から肩にかけても泡だらけの手で往復させた。僕の腕にはない筋肉が少しうらやましい。 涼介さんの柔らかくてコシのある髪の毛はほんとに触り心地が良い。涼介さんがしてくれたようにシャンプーをしてトリートメントをしてコンディショナーもして僕と同じ匂いがした。 髪から滴る水分を軽く絞って「おしまい」と肩を叩くと。涼介さんが「ありがとう」と言って浴槽に入るので僕も浴槽に入ろうと思ったのだが、ここで疑問が 「どっち向きに入ったらいいの?」 涼介さんがぷっと笑う。 「そうだな、俺的には背中を預けてくれると囲いやすい」 と言われて素直に従う。 ソファに座っている時と同じ姿勢なのに直接肌と肌が当たっているせいで恥ずかしさに震える。さらに涼介さんの手は僕のお腹に回っていて、唇がさっきから肩や耳、首筋に当てられ小さなリップ音を立てている。僕が振り向こうとすると涼介さんが僕のあごをとった。そこに唇が近づいてくる。目を閉じるとしっかりと合わさったことを唇で感じる。 優しいキスが続くと直接肌と肌が密着するのが心地よくなってくる。もっと欲しくて縋りつくように腕をつかんで体を横に向けた。応えるようにキスが深くなってくる。口内に入ってきた舌は僕がチロチロと舌先を舐められるとしびれるようになるのを心得ていた。僕のふっと言う息を合図に侵入を深くし一つずつ確認するように歯の裏、頬や上あごを順に撫でていく。口内にあふれる唾液はコクリと飲んでも間に合わず口端からこぼれ垂れていた。あごを支えている涼介さんの指がそこをぬぐう。 薄く目を開けると目が合った。余裕のない欲をたたえた瞳だったのでドキリとした。息継ぎのタイミングをくれた。大きく息をすると、角度を変えまた覆いかぶさってくる。今度は舌の裏を撫でて伸ばすように促される、おずおずと伸ばして涼介さんの口内に差し込んだ舌は唇と歯で扱かれた。歯で動けなくされた舌はチロチロと舌先を撫でられ煽情的な刺激に声が漏れる。 「あっ…んっ…」 言葉を紡ごうにもすべて飲み込まれる。 腰が砕けそうになり慌てて涼介さんの首に腕を回すと、触れている肌を通して涼介さんの心音が聞こえてきた。ドクドクと僕と同じくらい早かった。 「…りょ…りょうすけさんっ」 僕は浴槽で涼介さんに向かい合うように正座した状態だった。それを涼介さんが挟むように囲む。必然的にお互いの中心で芯を持った熱が当たる。膝立ちするように促され、僕の腿を持ち上げると涼介さんの太ももに跨がせるように位置を変えて、涼介さんの腰を向かい合うように跨いだ形になった。こうなるともう、無視できない中心の熱はしっかり僕のお腹に当たる。 「僕…こ…こう言う事…ヒートの時にしかっ…んっ。したことなくて」 僕がしゃべっているあいだに耳やあごをカプカプとされて喉を反らせば、その喉にもカプカプと甘噛みされる。涼介さんの腕が腰を抱いているので離れられない。 「んっ…りょ…りょうすけさん……お願い…優しく…教えてっ」 僕が見つめると涼介さんの動きが止まった。 はーっと一つ大きな息を吐くと頭を僕の肩にトンとのせる。 「大事にしたいって思ってる、ナオが俺で良かったって心の底から思えるように優しく、大切に」 僕は涼介さんの背中に手をまわして肩にリップ音を落とす。 「うれしい…ありがとう…僕は涼介さんが良い」 腰に回っていた手が僕の二の腕をつかむ。ちょっと力強くてびくっと体がはねた。僕は体を離して涼介さんを見た。 「りょうすけさん、どうしたら良い?」 涼介さんは僕の手を取って自分の中心にある熱に導いた。 「ナオ握って…」 僕は請われるままにその熱にゆっくりと指を這わす。両手で握りしめるとびくりと脈を打った。自然と視線がそこに固定される。僕のと比べると色もサイズも違う。ゆっくりと上下に動かすと「ふぅっ…」と悩ましい声が目の前から聞こえる。濃い欲をたたえた熱っぽい目がこちらを見ていた。腰を支えていた手を脇に差し込み親指で両胸の尖りを刺激し始めた。つぶしたり、擦ったり撫でたりと忙しく動く。それに合わせて立ち上がり主張を始めた尖りはどんどんと赤く色付いてさらに羞恥心を煽る。 「んっ…ふっ…」 思わず息を漏らすと。涼介さんが顔を寄せてきた。僕は目をつむってあごを上げる。濡れてひんやりとした柔らかな唇が僕の唇を覆うとぬるりと口内をくまなく動き回る。ピクッと反応を返せばそこを丁寧に舐める。どんどんと、追い込まれていく。びくっとした反応をやめられない、息継ぎの度に小さく漏れる声はどんどんと高くなっていく。 自然と手の中の熱に意識が持っていかれる。上下に動かしてたまに先端の丸い部分を手のひらで撫でるとピクリと反応するのが楽しくて甘やかしたくなる。 涼介さんの手が脇から腰へそして僕の中心の熱へと移動する。僕の雄と涼介さんの雄を握りこむ僕の手をまとめて握りゆっくりと上下に動かし始めた。お互いの熱が擦り合わされて背筋を強烈な刺激が駆け上る。のけぞろうとすると慌てて涼介さんが支えてくれた。 バシャバシャッと水しぶきが上がって我に返った。 そうだ、ここはお風呂の中だ。 涼介さんはシャワーを出して僕を抱き上げ一旦お風呂を出ると床に胡坐をかき僕そこを跨ぐように座らせ僕の肩を腕で支える。さっきよりも熱同士が密着して鼓動が早くなる。 「ナオ…気持ち良い時は気持ち良いって言って」 そして、僕に両方の熱をまとめて持つように促すとその手の上からまた握りこんだ。期待から先端ににじみでた透明な雫がお互いの欲に塗れてニチニチと音を立てる。 「うっ…ふっ…きもちい」 動かされるたびに声が漏れた。漏れた息まで逃さないと言うように涼介さんは唇を合わせてくる。敏感になるくびれや先端を親指で擦られると高い声が漏れる。ジンジンとした痺れが熱に変わりどんどんと体の中に溜まっていく気がする。 「イクときはイクって言うんだよ」 「ん…きもちいい、りょうすけさんっ」 僕は甘い声を上げた。気持ちいいが止まらない。 「ナオかわいい。俺も気持ち良いよ、ほら強く握って」 僕の手を握りこんだ涼介さんの手にも力がこもる。親指で先端をいじられて快感の器が満ちる、もう表面張力がもたない限界に波打つ。 「あぁっ…あっあっ…イっちゃう…!」 「ナオ…ナオ…良いよ。イって―」 涼介さんの声が切羽詰まっていて目を合わせるとギラギラとしていた、僕を心から求めている目だ。心臓がきゅんとして僕は盛大に白濁をこぼした。追うように涼介さんもまた白濁を吐き出した。僕と涼介さんのあごや胸にぺっとりとついたが僕は涼介さんにしがみついてないと姿勢が保てないほどに疲労した。肩におでこを預けると、労わる様に背中をさすってくれた。 「ナオ…ナオ…かわいかった、疲れたろ、今日はここまでにしよう」 そう言って、僕の髪を後ろに流してひとつキスを落とした。 僕らはパジャマに着替えて髪を乾かしあった後。二人でベッドに入った。 自然とふたりで笑ってしまう。 「僕…僕が…あんなに乱れるのって涼介さんは嫌じゃない?」 意を決して涼介さんに尋ねた。 涼介さんは回した手に力を込めて 「俺の方が強引だったろ?ナオこそ嫌?」 僕はフルフルと頭を振る。 「ちょっと恥ずかしかっただけだよ」 僕がつぶやくと 「可愛かったよ」 と涼介さんがぎゅっと抱き着いてくる。僕は涼介さんの肩甲骨を撫でてあごにキスした。 「ところで、さっきの優しく教えてって可愛いおねだりは誰に教わったの?」 涼介さんがニヤリと笑う。そんなこと言えるわけがない。 僕は涼介さんの胸に顔をうずめた。視界も匂いも包まれてとても気持ちが良い。瞬く間に夢に吸い込まれた。 ミカ先生。教わった通り優しくしてとお願いしたら涼介さんの目の色が変わりました。

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