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9 キノコ
景人の住むマンションに着いた
地下の駐車場に車を停めると景人が先に降りて僕の座る助手席側のドアを開けてくれる
「光、大丈夫か?」
「ぅ……身体が、だるくて」
「部屋までもう少しだ……」
そう言いながら景人が腕を伸ばし僕に覆い被さるようになりながらシートベルトを外してくれたそのとき、
すんっ
ふわっ……
「ぅ……なんだこの匂い」
「景……人……」
「……まさか、ヒート?」
僕は身体があつくてつらくて、すがるように景人の首に腕を回す
「はぁっ……」
「光っ、これは……まずいよ」
景人の頬がだんだんと紅潮してくる、おそらく理性でなんとか抑えているのだろう
目がうろたえている……
「おねがいっ、らくに……させてっ」
僕がそう言うと景人はまっすぐにこちらを見て言った
「本当に、いいんだな……?」
「いいっいいから」
「分かった」
はっきりと告げたと同時に僕を抱えて車から降ろす
「立てるか?」
「なんとか……」
ふらふらとしながら景人にもたれ掛かるようにして自分の足で立ち、
パタンッ、ピッ
車の扉を閉めてロックをかける
そのままエレベーターの方へと移動するが、その間も景人はずっと僕を支えてくれる
「誰にも会わなきゃいいんだけどな」
そうだよね、こういう場所(高級マンション)にはアルファがたくさん住んでるって聞くし
コンシェルジュさんには会ったけど、やっぱりこういうところの人だよね、明らかに様子の変な僕のことを見ても顔色ひとつ変えず粛々と頭を下げていた
今はそれがとてもありがたい、いろいろ聞かれても困るし……
エレベーターに乗って何階なのか分かんないけど、景人に付いていく
廊下を進む、幸いにも誰にも会うことなく部屋の前に着いた
「鍵……」
景人がカードキーを取り出すのも待ち長い
「けいとっはやくぅ」
はぁはぁと息が上がる、いま僕はどんな顔して目の前の男を見ているのだろうか
きっととても物欲しそうな表情で頬を赤らめてるに違いない
「チッ……」
ピッ、ガチャッ
景人が解錠するとともにドアを開けて僕を中に押し込むと、
ドアが閉まりきるよりも先に熱い口づけが上から落ちてくる。ぴちゃぴちゅぐちゅ……ちゅ
お互いの開いた口が角度を変えて熱い息とともにむさぼる
間から容赦なく侵入してくる熱い舌が生き物のようにぐちゅぐちゅと動く、それを捕まえて自分から絡ませる
舌を絡ませ下も絡ませる
脚を景人の長い脚に絡ませて熱い塊のようなそこを擦り付けた
「んっ、光」
景人が僕の腰をぐっ引き寄せてさらに下半身をくっつけるから、僕はたまらず彼の首に腕を回しと身体をくねらせる
「んっ、んぅ、んむぅ……ぅぅん」
僕の積極的な口づけに景人の腰が少し引く……逃がさない
まるで女豹のようだと自分でも思うが、これが僕だから。僕に捕まった景人が悪いんだよ
片脚を上げて腕にぐっと力を込めると景人は意図を理解してくれたのか真正面から僕を抱え上げる
僕は両脚を景人の腰に絡み付けてぐっと熱いそこをさらに押し付ける
その格好のまま部屋の中を進んで寝室へと連れていかれると、
ボフッとベッドに落とされて、景人がしゃがみこんだかと思ったら僕の靴に手をかけて片方、もう片方と脱がせてその辺に適当に投げやる
それが終わると僕の上にのし掛かり、ベッドに寝転ぶ僕の真上から顔を覗き込む
下からそれを見上げる僕はこれから受けるであろう快感を想像して期待で笑みがこぼれた
「はぁっなんか、思ったより余裕そうだね」
景人がそんな僕を見て呟く
「はぁ、はぁそんなこと、ないっからだ熱い、はやくっちょうだい」
「手加減できないから」
そう言うやいなやスキニーパンツを下着ごと一気に引き下げ脚から抜く、またもやその辺に適当に投げ捨て僕の可哀想なほど濡れそぼってふるふると震えるそこを手で下から上へと扱く
たったそれだけの刺激なのに電気が走ったように身体を駆け昇る
シュッシュッと何度も片手をスライドさせて僕のそこに刺激を与える
「一回イッた方がいいよね」
シュッシュッシュッシュッシュッじゅちゅっ
じゅちゅっじゅちゅっ
「ああっ!! あぁんっんっ!!」
イッた。ちょっと擦っただけなのに……
その後も、ちゅっじゅちゅっと生々しい音を立てながらゆるゆると擦られ続ける
「ぅんっんんっイッた、ばっか、なのにぃ!!」
「何回でもイけよ」
「んんっ足りないっそれだけじゃたりないのぉ!!」
前だけじゃイヤっ
僕は両膝を立てて景人に見えるように少し腰を浮かせ、自分の手をそこに宛てがい指を入れて拡げる
中指と親指を使って拡げられたそこに冷たい空気が触れるのを感じながら景人に言った
「ここっここに熱いのちょうだいっ!!」
誘うように腰をくねらせながら
「たくっ……そんなのどこで覚えてくんだよ」
景人は自身の盛り上がりすぎて窮屈そうな前をくつろげて赤黒くドクドクと脈打つそれを取り出す
そして、僕のそこに宛てがうとぐっと力を入れて侵入してくる
全く解してないそこは入口こそ窮屈だったが、そこを過ぎてしまえばあとは招き入れるようににゅるんっと入っていく
ずんずんと侵入してくるそれの形をとらえてぐっと首元を締め付ける
すると、そこで一旦侵入を止めてぐちゅぐちゅっと前後にスライドが始まる
「あっあっアッぁあっやぁん、そこばっかりぃ……」
「ごめんごめん気持ちよくて」
気持ちいい? 僕で気持ちよくなってくれてるの? うれしいっ
僕は嬉しくてもっとそこを締め付ける
「ウッ!! 仕方ないなぁ……」
景人はふぅと息を吐きながら自身の前髪をかきあげた
マッシュの髪型のせいか隠れがちだったグレーの瞳が露になり僕を見つめる
こいつ……ただのマッシュだと思ってたのに……発情した狼のような表情しやがって
僕は覚悟した、喰われる覚悟を
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