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第36話
小豆、こし餡、抹茶、栗。
水羊羹を籠に入れながら、他にも先生の好きそうな物を見繕う。
どら焼き、きんつば。
しょっぱいお煎餅やおかきも。
それから気休めの野菜ジュース。
今日の晩飯なんにすっかなぁ
あー、ポークチャップ好きそうだな
子供の好きな物は好きなイメージがある。
ケチャップ味なんて、カレーと並んでその代表だろう。
きっと嬉しそうに口の端を汚して食べる。
肉コーナーを覗いてみると、特売のコマ肉以外は案外お値段がする。
先生から食事代は別にもらっているが、絞められるところは絞めたい。
そうでなくとも、お菓子だけでエンゲル係数は高いのだから。
厚切り肉高いな…
魚にするか
身体にいいしな
鯖の味噌煮にしようかと考えながら、今度は鮮魚コーナーを覗いた。
魚のまま、切り身になって。
パック詰めされたものを吟味する。
切り身の方が断然便利だ。
出来るだけ新鮮そうなものを…
『夏目くん、骨が邪魔だよ…』
……
『夏目くん、骨が…』
…………細切れのポークチャップも美味いよな
カゴに細切れ肉を入れた。
そのかわり、野菜いっぱいの味噌汁とサラダを食わせる。
納豆もだ。
いや、俺が食いたいだけだし
ポークチャップ好きだし
二人分の食事を作るのにもすっかり慣れた。
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