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第47話

らっきょうを食べながらお茶を飲み、先生はスプーンをとめた。 「書くのは楽しいかい?」 「え…、はい。 楽しいです」 「最近は忙しくて添削出来てなかっただろ。 どんなのを書いてるんだい?」 スマホを取り出すと印刷する前のものを開いた。 先生は口を手で拭おうとしたので、征するようにウエットティッシュを押し付ける。 流石に自分のスマホを汚されたくはない。 渋々それで口を拭って、ゴミを机の上に置いた。 床に放られるよりは100倍マシだ。 先生の目が画面を撫でる。 紙より視線が滑ってしまうからいつもよりはゆっくりだ。 先生の目がよく見える。 「なるほど。 まだなにを書くのか決まってないんだね」 「まぁ…、はい」 「全部書かないのかい?」 肘掛けに手を置き、そこに顎をかける。 そのまま、すいっと視線を動かした。 「あのカレーは俺が全部食べるよ」 「え? カレー?」 「残ったら冷凍しておいてくれたまえ」 「はい…、分かりました」 「その前にもう一回おかわりしようかな」 「食えるなら盛りますけど」 「頼むよ」 了承し席を立っても先生はスマホの中を読み続けていた。 なにか気に入ったものがあるのか。 それとも…。 「さっきくらい食べられますか?」 「んー、食べられるよ」 でも、急にどうしたんだろう。

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