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第15話快楽には敵わない*

 潤滑油代わりに使うその粘り気のある液体にシャルルは「神様でもそういうの持ってるんだね」と、気になっていたことを聞いてみた。 「これは香料のようなものだ。蝋燭に垂らせば燃えて香りが立つ」  匂いを楽しむ香のようなものなのだという。身体に害はなく、粘り気が丁度良いので潤滑油代わりに使ったのだと、エドゥアールヴァレットは教えてくれた。  なるほどと話を聞いていれば後孔に指がつぷりと挿入された。ぞくぞくっと肌が粟立つ。契りを交わした時のことを思い出して、シャルルは喉を鳴らしてしまう。  内壁を摩りながら押し広げるように弄られる。むずむずとする感覚とたまに擦れるしこりに腰が反応した。二本目の指が入ったあたりで、しこりをぐっと押される。 「あぅっ」  後孔を広げながら二本の指がしこりを押しては摩る。その度にびりびりとした感覚が腰を砕く。 「あっ、そこっぅ」  とんとんと叩かれてはぐっと押されて擦られる。それがまた気持ち良くて声が出てしまう。三本に増やされた指がバラバラと動いて、その度にしこりを刺激する。  二本の指でしこりを挟むようにして潰すように押されて、シャルルは変な声を上げてしまった。身体を走る強い痺れに腰が浮く。 「まっ、あっんっ。それっや」 「嫌とは言うが反応している」 「んぅっ」  気持ち良いのだろうとぐっと押し潰されてシャルルは頷きながら喘ぐ。  内壁を摩られるだけでも感じてしまい、優しく触れられては甘い痺れに疼いてしまう。中を暴くように指が奥を攻め立てた。  後ろを弄られるだけでシャルルの陰根はすっかりと勃起している。弄ってくれといっているかのように勃つ陰根にエドゥアールヴァレットが触れる。しこりと一緒に摩られて同時に押し寄せてくる快楽にびくりと震えた。 「あっどうじっ、むっぅ」  弱いところを的確に弄りながらエドゥアールヴァレットはシャルルを攻め立てる。強めに陰根が擦られ、内壁を叩かれるたびに快楽が迫り上がってきた。高まる射精感に「んぅ♡」と甘い声を溢す。  可愛らしく鳴く姿にエドゥアールヴァレットが「愛らしい」と呟く。ぽろっと本音が出たふうに言われて、シャルルは頬が熱くなった。 「はっ、んぅっい、イクっ」 「達するといい」 「まっ、どうじっいじっちゃ、だっ、んーーーーっふぅ」  亀頭としこりを同時に弄られてシャルルは仰け反りながら吐精する。びゅっびゅっとイク感覚に気持ち良いと声が出てしまう。  イッたばかりだというのに内壁の奥を叩かれて、びくりと身体が跳ねた。後孔を三本の指で広げては確かめるように弄られて、それがまた快楽へと繋がっていく。 「はっなっんぅ」 「もう少し馴染ませたほうがいいかと思ったのだが……だいぶ良さそうだ……」 「な、に? っん、はぁあんっ」  ぐにっとしこりを挟みながら押し潰して指が後孔から抜かれた。急に来た快感に思わず声を上げてしまう。抜くなら今の動作は要らなかったのではと、シャルルがエドゥアールヴァレットを見遣るが、彼はただ熱の籠った瞳を向けるだけだ。  服を脱ぐエドゥアールヴァレットを眺めながら、挿入されることへの期待感と怖さが胸に膨らむ。あの時のように気持ち良くなれるのか、どきどきと鼓動がうるさい。  エドゥアールヴァレットに身体を反転させられて、うつ伏せになる。枕を抱いて尻を突き出すようにすると、後孔に熱があてがわれた。  あ、挿入れられると見えない姿勢ながらに把握した。ぬっとエドゥアールヴァレットの陰根が入ってきて、シャルルは息が詰まる。  圧迫感はあって、なんとか力を抜こうと呼吸をすれば、ゆっくりと奥へ奥へと挿入されていく。 「んっーーーーーっふぅ、んぅあっ」  ごりゅっとしこりを押し潰されて嬌声を上げる。ぎゅっと瞼を閉じて枕を抱きしめる手に力が入った。ゆっくりと目を開けば、一瞬だけ白んでいた視界が戻る。  挿入された陰根が止まってエドゥアールヴァレットに背後から抱きしめられる。ぐっとさらに陰根が奥に入ってきておぅっと呻いてしまった。  ゆるゆると腰を揺らしてから、打ちつけられる。しこりを掻くように、狙ったように突かれてシャルルは喘いだ。気持ちが良い、気持ちが良いと。 「あっんっふぅ、おく、おくだめっ」 「奥へ行かせてほしい、シャルル」 「む、むりぃ」  後ろから突かれているからか、陰根が奥へ奥へと深く挿入される。その度に腹底から疼く感覚がして、シャルルは怖かった。気持ちが良いけれど、これ以上は駄目な気がして。  それでもエドゥアールヴァレットは奥へと攻める。無理だ、駄目だと思いながらも身体は快楽を拾ってしまう。  ぎゅっと抱きしめられてまともに動けないシャルルを他所に、エドゥアールヴァレットは腰を打ちつける。ちゅっと吸われて、首筋や背中に痕をつけられているのにシャルルは気づいたけれど止める余裕はない。  奥を突かれるたびに目の前がチカチカと点滅する。このままもっと奥を突かれたらと考えて、何も見えない状況が怖くなった。 「あっえ、えどぅ、う、うしろっ、やだ」 「どうかしただろうか?」 「まえ、まえかりゃがいいっ」  エドゥの顔が見たいとシャルルが涙と熱に濡れる瞳を向ければ、エドゥアールヴァレットは数度、瞬きをしてからはーっと息を吐いた。 「シャルル、君は煽るのが上手いようだ」 「? な、なにがっ、はんぅっ」  奥まで挿入されていた陰根が抜かれる。エドゥアールヴァレットはシャルルを抱き起こして前を向かせた。彼の首に腕を回せば、固さの増した陰根が今度は一気に挿入される。 「まっ! ーーーーーーっ」  視界が白む、声にならない。頭を殴られたような快感に悶える。思わずエドゥアールヴァレットの背中に爪を立ててしまった。  必死に気を持たせようとするけれど、そんな余裕を与えてはくれない。強く打ち付けられて、ごりゅごりゅとしこりが刺激される。 「んぅぐっあっ、そこっ、そこぉ」 「気持ちがいいな」 「きもち、ぃいっ、まっ、はげっはっんーーーっ」  奥へと突かれてただ喘ぐ、気持ちが良くて。何も考えられない、そんな余裕などない。それほどに快楽が頭を支配している。  ちゅっちゅっと軽い口付けを交わし、その物足りなさに自然と口が開く。誘うようなその仕草にエドゥアールヴァレットが唇を塞ぎ、応える。  舌と舌が絡み合って熱を生む。優しく喰むように舌を噛まれて、シャルルの瞳がとろんと潤む。自ら舌を突き出して刺激を求めれば、エドゥアールヴァレットがじゅっと吸い付いた。  ぎゅっと中が締まる。それでも打ち付ける腰の動きは止まらない。これでもかと舌を吸ってからエドゥアールヴァレットは唇を離す。息も絶え絶えなシャルルを見てなんとも楽しげに彼は微笑んでいた。  シャルルの陰根からは汁が垂れて、今にも溢れそうだ。少しの刺激ですぐにでも達することができるけれど、エドゥアールヴァレットは触ってはくれない。 「い、イきたっぃ、んっはぁっ」 「契りの時に中で達することができただろう。また君ならできる」 「っん、あぅ」  あの時の顔が見たいと囁いてエドゥアールヴァレットはシャルルをベッドに縫い付けるように倒した。彼の首から剥がれた手が握られる。  自分は今、どんな顔をしているのだろうか。涙を溜める瞳に濡れる口元は緩み切っている。そこまでは想像ができたけれど、強く腰を打ちつけられてそれどころではなくなった。  しこりを刺激しながら奥を突かれて、だんだんと昇りつめてくる感覚にぞくぞくする。あ、くるとシャルルは見下ろしてくるエドゥアールヴァレットに目を向けた。 「あっ、く、くりゅ。くりゅ、えどぅ」 「愛らしい顔を見せてくれ、シャルル」 「い、っーーーーんっ~~~~~~っ」  ぐんっと奥を突き上げられて、昇りつめた快楽が溢れる。どびゅっと射精をしながら、イッた快感にシャルルは震えた。チカチカと点滅する視界が広がる。 「やりゃ、イッてりゅのっうごかっ」  イッた快感を逃す隙もなく、エドゥアールヴァレットに突かれてシャルルは波が収まらないまま、さらに攻められる。  おかしくなる、おかしくなる。押し寄せてくる感覚に一瞬だけ恐怖が過ぎるも、消えた。 「ぁゔぅっーーーーーーーーっ」  ギリギリまで引き抜かれた陰根が肉壁を押し広げるように突いた。最奥付近まで攻められて、シャルルは中で達する。火花が散るどろこではない、何が起こったか分からなくなるほどに気持ちよくて、まともな声にならない。  奥へと流し込むようにエドゥアールヴァレットも吐精した。熱いものが中を満たしていくようで、シャルルは安堵感から甘い息が零れた。  ゆっくりと陰根を引き抜かれると、エドゥアールヴァレットに抱きしめられる。心地よい体温を感じながら意識を浮上させていく。

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