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第56話光のソラス④※
魔王幹部の攻撃を直撃した僕は、仮病を使うことにしました。
だって、あんなに僕のことを心配してくれて、助けようとしてくれているんですから!
なによりトゥルニテもこれによって関係を深めた。なら僕だって弱っている姿を見せればいい。僕は今までの周回で、君が弱っている人間にとんと弱いことを知っていました。シュトルムしかり、レインしかり。案の定君は聖水を確保するために、覚悟を決めて教会に向かってくれました。
本当は距離を置くことは不安でしたが、しかし隣にはトゥルニテが付いていてくれた。経験則上彼もまた戦闘力は群を抜いて高い。彼が本気で守っている以上は誰も君に手出しは出来まい。僕はそれを前の周で学習していましたから。
ただ、いざという時君が傷つく可能性はあった。故に僕は新しい設定を思いつきました。
「寿命が一週間というだけで、苦しみはだんだんと緩和されてきている」と。
これだったら君が本当にまずい時に駆けつけることが出来ます。だから呪いの直後の段階から段々と息遣いの演技は緩めていきました。君は城に帰ってくるたびに心配そうに僕に駆け寄り、自分に何が出来るんだろうと真剣に考えてくれましたね。もう、かわいくてかわいくて仕方がなかった!!
君と密着すると苦しみが和らぐというように位置を調整したら、自ら抱きしめてくれました。ええ、苦しんでいる僕が君の胸に頬を寄せても、君はただ安心するだけで怒ることなどしなかった。
その翌日のことは・・・・大変驚きました。まさかバスローブで寝ようとするんですから。綺麗な鎖骨も、ちらちらと見える白い足も、僕の興奮を誘って仕方がなかった。そんな男を誘う格好で寝られたら自分を抑えつけるのに大変ですから。こんなことで彼からの信頼を失いたくない。そう思って君の足を掴んで追い出そうとしました。下半身に熱が集まり、本当に余裕がなかった。
ええ、僕は現在苦しんでいる設定ですから一定以上の力は出せませんでした。君はするっと布団に入り、昨日のように僕に密着した。
|終《・》|わ《・》|っ《・》|た《・》、と思いました。
これまで積んできた信頼が、たった一回。君の体に興奮したせいですべて崩れかけた。
でも、その後君が何をしたか。そう、僕の陰茎を優しく手で包んでは大事そうに舐めてくれたのです。
君はどこまでも、弱っている人間に甘かった。
僕の子種が君の顔にかかったとき、かろうじて残っていた理性は飛びました。はやく、目の前の雌を組み敷いて自分のものにしなくては。部屋の引き出しにローションを入れておいたのは僕です。偶然君が気が付いて意識してくれたらいいな、と。僕は「この部屋を管理している人が置いた」とごまかせばいいですからね。
君の穴を準備し終わったタイミングでほかの男の名前を呼ばれたときは、怒りでどうにかなりそうでした。もう、この感情は君がその魅惑的な体をもって沈めてくれないと僕は収まらない、と。
そこから先は狂ったように、なんどもなんども君の中の最奥をトントンとノックしました。奥はとても気持ちがいいようで、嬉しそうによがっていましたね。子種を吐き出しては君の中にこすりつけ、僕のにおいを何度も何度もしみこませていった。本当は君との関係を思うならそのあたりでやめて浄化魔法をかけるなどの優しさを見せるべきだった。けれど僕は久々の君のぬくもりに理性のストッパーなど壊れていました。
体勢を変え、獣のように交わった。君が意識を失ってからなおも僕は腰が止まらなかった。だって、仮に後で怒られたとしても「呪いのせい」って言ってしまえばいいのですから。
でも・・・さすがにやりすぎました。翌日から君はバスローブは着ずに、私服を着ていましたから。また交わらせてほしいと思って、君を抱きしめては性感帯を服の上から刺激したりしました。信頼は損ねたくなかったから無理やり襲うことが出来なかったんです。嫌がってる空気は出してはいたものの、頬を染めて身じろぎしていただけですので、あとはタイミングさえ読めばまた抱かせてくれると想像がつきました。
そこから聖水が届くまで数日と知りましたが、その間君は僕につきっきりでした。継承式で何が行われるか、それについてはトゥルニテから報告を受け取っていました。
レインが一か八かの賭けに出る。
そして君はそれを知り得ない。
でももし、君がその計画を知ったらその聖水を僕とレインのどっちに使うのでしょうね。
ええ、本当に選択を迫られていたとは、僕は知りませんでした。これは後から君に聞いた話なのですから。僕はただ横になって、君をまだかと待っていただけです。
けれど、危なかった。本当に危なかった。
|君《・》|が《・》|聖《・》|水《・》|を《・》|ど《・》|っ《・》|ち《・》|に《・》|渡《・》|す《・》|か《・》|で《・》|は《・》|あ《・》|り《・》|ま《・》|せ《・》|ん《・》|。《・》|君《・》|が《・》|僕《・》|に《・》|聖《・》|水《・》|を《・》|渡《・》|す《・》|際《・》|に《・》|、《・》|あ《・》|の《・》|司《・》|教《・》|が《・》|一《・》|緒《・》|に《・》|来《・》|て《・》|い《・》|た《・》|場《・》|合《・》|は《・》|本《・》|当《・》|に《・》|ま《・》|ず《・》|か《・》|っ《・》|た《・》|。《・》
ええ、聖水をかけると、水が呪いを吸うことで一命をとりとめることが出来ます。
その際に聖水は黒く染まるのです。
けれど僕は既に呪いを攻略し終えている。
聖水が黒く染まるわけがないのです。
聖水の知識がない君だけでしたら全く気が付かないでしょう。けれどあの司教がいた場合は話が別だ。
|あ《・》|の《・》|司《・》|教《・》|は《・》|必《・》|ず《・》|僕《・》|の《・》|嘘《・》|を《・》|見《・》|抜《・》|く《・》|。《・》
すると、君は好きだった人を見捨てて、嘘つきに聖水を使用したことを生涯後悔するでしょう。そして同時に僕への信頼は0を超えてマイナスとなる。本当に、危なかった。
いつでも方針を転換する覚悟は持っていましたが、それでもこれだけ僕に愛を捧げてくれた君から嫌われることは本当に辛い。
魔王を倒せば青いゲートは出現する。
けれど何度あがいても君は必ず魔王と対峙するし、何より魔王を倒さねば君の死の輪廻は終わらない。
この周で、君はこれ以上ないくらい僕に心を傾けてくれている。
だからこそこれが最初で最後のチャンスとなるだろう。
僕の勝利条件は君の帰還を防ぐこと。
引き留めに応じてくれればそれでよし。
もしも聞いてくれない場合は・・・・・・・・・・・
足の腱を切って二度と歩けないようにしよう。
大丈夫、僕が生涯をかけて、責任をもって君を支えるから。
君はただ、僕に永劫愛されていればいい。
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