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第31話 加護サイド<応募者のひみつ>
蓋を開ければ佐久間総合病院からの応募が多かった。
ちょっと笑った。院長はその理由を知らない。
院長は長身でイケメンだもん。おまけにすごく優しい。
声を荒げることもないし、不機嫌になったりもない。
いつも穏やかだ。私だって好きだもん。
おまけに美しいガーデンの中にあるクリニックなんて、明るくていいじゃない?
辛気臭くないもん。およそ総合病院とは違う。
すべてが美しすぎる。でも皆が来たがる理由はナイショにしておく。
代謝内科の宇津木医師……。
まさかと思ったけど、やっぱり来るんだ……と思った。
ちょっと頭が痛い。
それにしてもみんな思い切りが良いなあ。
さっさと佐久間病院を辞めて財団に行きたいんだ。
まあ、私と同じか。
人のことは言えない。
来週は待望のガーデン内のホテルが出来上がる。
楽しみ。
引っ越しをしなくっちゃ~。
ここは高台にあって買い物がちょっと不便だから、食事は生家においでくださいと小林さんが誘ってくださった。
どうしよう? ちょっと気を使うなあ。
それで夕飯はお弁当でいただくことにした。
朝食はパンでいいし、昼食は冷凍弁当のサブスクを頼もう。
どうせ職員寮が出来るまでの間だ。
だから冷蔵庫、電子レンジ、トースターは持って行く。
洗濯機は管理小屋の中に洗濯機がある。
それを使っていいと言ってくれた。
職員寮では持って行っていいそうだから、とりあえずバルコニーに置かせてもらう。
目立たないようにカバーをかけておく。
ベッドは110cm幅のゆったりサイズがあるそうだ。素敵!
それに社員寮も同じ上質のベッドが用意されていて、家具も造り付けだ。
もう自分のベッドは処分することにした。
嬉しいのは朝ミツワに行く時は、一緒に車で行きましょうと院長が誘ってくださったこと。
それがすごくうれしい。
同じ港区なんだけど、生家からミツワタワーに行くのは交通が不便。
もう引っ越しの荷物はほとんどまとまっているし、トラックも予約している。
ホテルにはカーテンも付いてるしね。
職員寮も全室カーテン付きだそうだ。
それで使用中のカーテンは処分しようと思う。
そういうところが現実離れしていてリッチだ。
普通はカーテンなんて自前で買うのが当たり前なのにね。。
その辺が他とはクラスが違う。
院長曰く、スタッフにはゆっくり休んで欲しいから、上質の広いベッドにホテル仕様の寝具類も付くそうだ。
ああ……あり得ないよねえ~。
最高に気分がいいなあ。
毎日ホテル暮らしか。うれしい。
早く職員寮が出来て欲しい。
大浴場もあるんだって。うわ~天国だ。
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