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第24話 Ωの本能*
何度も甘い絶頂を繰り返しているのに、Ωの本能はαのモノを欲して疼き続ける。
さっきから何度もイってるのに、早く悠真さんのモノを挿れてほしいのに、悠真さんは指しか挿れてくれない。
クチュッ、クチュッって、卑猥な水音を立てながら、指でナカをとろとろにされる。
イくたびにフェロモンが溢れ出し、病室内は月下美人の濃厚な香りで満たされていく。
甘い香りが漂うたび、オレの意識はますます悠真さんに絡めとられ、理性が溶かされていく。
「ふぁあっ、アッ……あっ、ぁっ……」
ピュッピュッと先端から白濁が飛び散り、ベッドのシーツや悠真さんの服に新たな染みを作っていく。
気持ちいい場所を全て擦られ、聞いたこともない甘い声がオレの口から漏れる。
何度も甘イキを繰り返しているせいで、脚に力が入らずガクガクと震え、悠真さんが腰を支えてくれないと倒れそうになってしまう。
そんなオレの姿を見て悠真さんは深く息を吐き出した後、くちゅっと濡れた音とともに、オレのナカから悠真さんの指が引き抜かれた。
「んぁっ!ァッ……ゃ、だ。ぬか、な……でぇ……」
これで終わりになるのが嫌で、涙目で振り返り訴える。
まだ、終わって欲しくない。
これだけで、終わって欲しくない。
散々弄られた蕾も物欲しそうにヒクつき、愛液がアナルから溢れて滴り落ちる。
「ッ……悪い。葵のことが欲しくて、狂いそうだ……。嫌がっても、止めてやれる自信がない」
ダークグレーの瞳が、αの獣欲を帯びてオレを貫く。
悠真さんも興奮しているのか、さっきから深緑のような深い森の匂いが漂ってきた。
オレのフェロモンの匂いと悠真さんのフェロモンの匂いが混じり合って、病院の薬品の匂いを消し去ってくれる。
ふたりの匂いに包まれるたび、オレの身体は彼を求めて震え、Ωとしての本能が暴走しそうになる。
「アっ、んンぅ……やめないで……。オレを、悠真さんのモノに……して……」
悠真さんも、オレのフェロモンを感じているせいか、獣のように興奮しているのがわかる。
蕾に悠真さんの火傷しそうなくらい熱いモノが押し当てられ、ゆっくりと奥を押し拡げるように侵入してくる。
「ン、あっ……アッ、は……あっ……」
ナカが焼かれるような痛みと、それを上回る快楽に、喘ぐことしかできない。
労わるように背後から優しく抱き締められ、馴染むのを待ってくれる。
悠真さんの温かい腕の中で、オレの心は安心と愛情で満たされていく。
痛みさえ愛おしく感じるくらい、オレの心は満たされていた。
でも、オレの身体は違った。
もっと深く繋がりたい。
やっとαと繋がれたのだから、もっと愛して欲しい。
身体じゃなくて、心まで悠真さんのものになりたかった。
オレの身体のことなんて気にせず、壊れるくらいめちゃくちゃに犯して欲しかった。
「ぅ、ご……て。めちゃ、くちゃ……して」
自ら腰を揺らし、ぱちゅぱちゅと淫らな音を立てながら悠真さんのモノを抜き挿しし、悠真さんを誘う。
「ふぁっ、ア……あぁっ!ゆ、まぁ……」
「ッ!悪い……葵っ」
悠真さんの大きな手がオレの腰を掴み、激しくナカを突き上げてくる。
「ひゃぁっ!アッ、ぁっ……んくっ、ァッ」
臓腑を焼くような熱と快感が、悠真さんのフェロモンで溶けていく。
口付けをされるたび頭が溶けそうなくらい気持ち良くて、悠真さんのことでいっぱいになり、快楽に溺れる。
熱くて太いαのモノをお腹いっぱいに受け入れ、腰を打ち付けられるたびに甘い声が漏れてしまう。
悠真さんの熱で潤んだ瞳で見つめられ、何度も口付けを繰り返した。
唇を重ね、「愛してる」と囁き合う。
「オレも愛してる」と、まるで運命の番のような言葉を繰り返し、一時も離れたくないというように重なり合う。
その言葉が心の奥に響き合い、オレの魂まで彼と繋がっているような感覚に陥る。
「アッ!あっ!……ァッん、んンぅっ」
「くっ……」
オレの何度目かの絶頂と同時に、お腹の奥に悠真さんの熱いモノがじんわりと広がる。
ドクドクと脈打ちながら、まだ硬さも質量も損なわない悠真さんのモノ。
イクたびにオレのフェロモンの匂いが強まり、身体の疼きと痛みが混じったものが増していく。
「はっ……はっ……葵、すまない」
イったばかりのはずなのに、さっきよりも激しく腰を打ち付けられ、淫靡な水音が病室内に響く。
「ァッあっ……ひゃうっ!あぁっ!」
激しく出し挿れを繰り返すせいで、先に出された精液が突かれるたびに端から溢れてしまう。
悠真さんに触られた場所すべてが気持ち良くて、奥を犯されてるはずなのに、もっと欲しくてたまらない。
壊れた蛇口みたいに、先端からは突かれるたびに透明な精が飛び散り、言葉にならない声が上がる。
「葵っ……葵っ……」
悠真さんが何度もオレの名前を呼んでくれて、胸の突起を弄られるだけで、無意識にナカをきゅうぅっと締めつけてしまう。
気持ち良すぎてよだれが飲み込めず垂れ落ち、イクたびにフェロモンを抑えることが出来なくて、月下美人の香りが部屋を支配する。
オレの匂いに悠真さんが興奮してくれているのか、腰を打ち付ける力が強まって、お腹破かれそう。
悠真さんの力強い動きに、オレの身体は彼に全てを委ね、壊れそうなほどの愛に、喜び震える。
でも、もっと……もっと……深く繋がりたい。
全部、悠真さんのモノにしてほしい。
「葵ッ!」
押し潰されそうなくらいギュッと背後から抱き締められると同時に、奥に悠真さんのモノがドクドクと注ぎ込まれる。
「ぁっ……」
もう何も出なくなったオレ自身の先端はピクピクと震えながらも、絶頂が止まらない。
愛しいαの精を感じて、Ωの身体が悦び震えているようだった。
「葵、愛している。葵……」
熱のこもった悠真さんの優しい声。
奥に吐き出された熱いモノを塗り込むように腰を動かされるだけで、意識が飛びそうだった。
「ァ、ぁっ……ゆ、ま……ゆ、まぁ……」
奥をトチュットチュッと優しく突かれるたび、オレの口からは甘い嬌声があがる。
イクたびにオレの身体が悠真さんの一部になったような幸福感に包まれ、心も身体も満たされていく。
あぁ……このまま、死んでもいいって思った。
番にしてもらえなくても、こんなに愛してもらえたなら、もういいやって思った。
死ぬ前に、こんなに愛してもらえるなんて……思ってなかった。
だから——この人と、もう少しだけ生きていたいと思った。
そんな欲張りな願いが、胸の奥で芽生えてしまった。
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