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第9話

「別に…そんなんじゃないです…」 「そうか? でも、罰は罰だ」 またキスをされるのかと眼を瞑れば、首筋にぬるっとした感触がして、碧は慌てて眼を開ける。 明るくなった視界の先に見える光景に、思わず絶句してしまう。 そこには自分の首筋に顔を埋める一希の姿があったからだ。 「なっ…ちょっと、せんせ…っ、何、してんですかっ!」 驚きと動揺で体中汗ばんでくる。 意味のわからない状況に、碧はただ困惑するだけだった。 「だから、罰だと言っただろ? こんなのはまだ序の口だ」 「嘘…」 碧が眼を見開けば、冗談ではないと言うように一希の舌が再び碧の首筋をなぞっていく。 少しくすぐったくて、どこか気持ちいい。 そんな気持ちが碧の中をぐるぐるしていた。 「ふ、ぁ…ゃ、っ…」 背筋がぞくぞくとし、溢れそうな声を必死に抑えようとするが、碧の意思に反して、口の隙間からは熱い吐息がこぼれ落ちていく。 それに気づいても、抑えることはできなかった。 体は確実に一希を欲していたから。 「ん、っ…ぁ…」 「…さ、次だ」 「ぇ?…ぁ、はい」 突然顔が離され、急な喪失感に、碧は物足りなさ気な声を発してしまった。

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