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第15話
結局、そのあとも同じことを繰り返し、碧の体はすっかり一希の思うままに変わっていた。
今では彼を否定することなく、碧から求めていた。
「ぁ、ン…せんせ、もっと…」
「碧はほんと淫乱だな」
いつの間にか呼ばれるようになった下の名前。
最初はすごく嬉しかったのに、今はなんだか虚しさを感じるようになっていた。
それを振り払うように、碧は一希を求めてしまう。
「一希、せんせ、っ…」
向かい合う形で、椅子に腰掛ける一希の膝に座らされ、下から突き上げられる。
必死に一希の首に縋りつきながら、碧は絶頂を迎えた。
「ふ、ン…あああっ…」
「っ、碧…」
こんな関係は間違っているとわかっていても、最後は快感に負けてしまう。
男は単純だ、とつくづく思い知らされる。
「なぁ、加藤」
「っ、はい」
いつも『一希先生』と呼ぶ碧とは違い、一希が『碧』と呼んでくれるのは行為の時だけ。
彼の呼び方一つで、まるで夢から覚めたような気分になる。
「この関係、俺から始めたんだけど…」
いつになく真剣な一希の表情に、碧は言い様のない不安を感じていた。
何か、今の関係が終わってしまうような――。
「もう、潮時かと思ってな」
「ぇ?」
「今まで悪かったな。でも、こんな関係は今日で終わりだから」
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