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第22話

碧はそれから何も言えずに亮二と別れた。 きっともう二度と会うことはないだろう。 『俺はいつでもあの辺に居るから、気が向いたらまた来てよ』 亮二はそう言ってくれたが、これ以上親しくなったら彼に縋ってしまいそうだったからだ。 亮二はそれでもいい、と言ってくれるだろう。 だけど、碧はそれが嫌なのだ。 きっと一希のことは忘れられないから、誰とも深い関係にはなりたくなかった。 亮二に抱かれて数日が過ぎた頃、碧は再び亮二と出会った場所に来てしまった。 もう二度と会わないと決めたのに、体は熱を求めてくる。 体の疼きには逆らえず、碧は結局あの場所に来たのだ。 「亮二さん…今日は居ないのか」 いつでも居る、とは言っても、ずっとそこに居るわけじゃないから、そう簡単にはいかないだろう。 もしかしたらまだ今日は来ていないのかもしれないので、碧は少しここで待つことにした。 「君、こんなとこで何してんの?」 「ぇ? いえ…別に」 あの日と同じように突然声を掛けられ、碧は少しドキリとする。 振り返ったその先に居たのは亮二ではなく、金髪の知らない男だった。 「なら、俺とホテル行かない? 君もそれを待ってたんでしょ?」 「え? それって…どういう…?」 確かに碧がここに来た目的は男の言う通り。 でも、なんで初対面の彼にそんなことがわかったのだろう、と首を傾げた。

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