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第23話

「気づいてないの? ここゲイには有名な出会い場だよ」 「ぁ…」 男の言葉に一瞬固まってしまったが、だからあの日は亮二と出会えたのか、と案外素直に納得できてしまう。 普通、たまたま会った相手とすぐにホテルへ行くなんてことはまずないだろう。 それも男同士なんて尚更だ。 「ね、行かない?」 「…はい」 男の誘いに少しは戸惑ったが、亮二と寝てしまった碧に、今さら「一希以外は嫌だ」なんて言えるはずもなかった。 碧は名前も知らない男とホテルへと向かっていく。 その途中、亮二の姿を見掛けたような気もしたが、足を止めることができなかった。 その日をキッカケに碧はあの場所へと頻繁に通うようになり、毎回違う男たちと体を重ねていく。 何人と寝たか、なんて覚えていないほど、碧は自暴自棄になっていた。

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