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第39話
その日から碧は毎日一希の家に通い、勉強を教わる日々を送った。
その努力は結果として現れ、志望校の合格判定がBランクにまでなる程だ。
最初はDランクだったのが、この短期間でここまで上がるとは、それほど碧は本気ということだろう。
彼の本気が伝わったからこそ、一希も本気で勉強を教えていた。
結果、碧は志望校に受かり、春からは教育学部に通うことになる。
大学を諦めていた両親は大喜びしていた。
「合格おめでとう、碧」
「ありがと、先生。先生が勉強教えてくれたから、僕は合格できたんだよ。ほんと、ありがと」
「いや、俺は勉強を教えただけ。頑張ったのは碧だよ。おめでとう」
こんな会話ができるなんて、数ヶ月前は二人とも思ってもみなかったことだ。
それが今こうして笑い合ってる事実が碧には何より嬉しかった。
「なぁ、大学だけど、碧の家からだと少し遠くないか?」
「え? ぁ、うん。だから、一人暮らししようと思ってる」
「それなら、俺の家に来ないか? うちは大学とも近いし、遅刻しそうになっても大丈夫だ」
突然の一希からの申し出に驚くが、嬉しくないわけがない。
それはつまり、毎日一緒に過ごせるということなのだから、碧としては願ってもみないことだった。
「でも、いいの? 僕、掃除もできないし、片付けもいい加減だし…迷惑じゃない?」
「あぁ。俺が一緒に住みたいから誘ってるんだよ。それに、掃除なんてしなくていいし、片付けだってやってやる。そうだな…碧には…週一で飯を作ってもらうってことでどうだ?」
「僕は嬉しいけど、先生大変じゃない?」
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