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第6話
自宅に着くと、そのままリビングのソファへ寝転がった。
帰ってきただけなのに、ひどく疲れた。
体じゃない。
心が疲れたんだ。
目を閉じると、ホームで友達と笑っていた先輩の姿が浮かぶ。
やっぱり先輩には、ああいう時間が似合う。
俺なんかが隣にいるより、ずっと。
そんなことを考えていると、スマホが震えた。
画面を見ると、先輩からメッセージが届いていた。
『さっきはごめん。』
短いその一文を何度も読み返す。
俺は小さく息を吐いて返信を打った。
『大丈夫です。 ゲーセン楽しんでください。』
送るとすぐに既読がつく。
『うん』
そのあとすぐにもう一件。
『また今度、一緒に帰ろうな』
画面を見つめたまま指が止まる。
また今度。
その言葉が胸に引っかかった。
俺はゆっくりと文字を打つ。
『はい』
送信すると、スマホを胸の上に置いた。
また今度か。
それは、いつなんだろう。
明日かもしれない。
来週かもしれない。
それとも、もう来ないのかもしれない。
期待したくない。
期待したら、また傷つくだけだから。
そう思いながら目を閉じる。
それでも心のどこかでは
その"また今度"を待ってしまう自分がいた。
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