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第7話(先輩side)
せっかく魅琴と帰れると思ってたのに。
久しぶりに一緒に帰れる。
それだけで昼から少し浮かれていた。
なのに。
「あれ? 成田じゃん! みっけ!」
「もう帰んの? 遊んでこうぜ!」
「おい、やめろって」
気づけばいつもの調子で友達に囲まれていた。
断ろうと思った。
魅琴と帰る約束をしてるからって。
でも、その一瞬だった。
魅琴は来た電車に乗ってしまった。
ドアが閉まる直前、目が合った気がした。
呼び止めようとした。
でも間に合わなかった。
電車はそのまま走り去っていく。
「……」
「おい、成田?」
友達が顔を覗き込んでくる。
「あれ、元気なくね?」
「うるせ。」
「なんだよ、おこ?」
「別に。」
そう返したものの、全然別にじゃなかった。
なんで俺、こいつらといるんだろう。
何も嬉しくない。
ゲーセンなんか行きたくない。
もっと魅琴といたかった。
最近、避けられてる気がする。
今日やっと一緒に帰れると思ったのに。
また距離が離れた気がして、胸の奥が苦しかった。
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