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第3話
信太のおかげで、さっきまでの恥ずかしさも吹っ飛び、大悟と自然と話せていた。
そんな信太の子供ながらの観点に感心しながら、大悟に保育園の説明をしてもらった。
どうやら送り迎えには保護者カードというものが必要らしく、これを首から下げていないと園内に入れないらしい。
身内と偽って誘拐などされない為の対策だそうだ。
それから、迎えは学校とバイトがあるから、と延長保育をお願いした。
保育園のことに関わることなんて初めての宏太にもわかりやすい説明で、なんだかホッとする。
「あ、じゃあ、俺は学校があるので、信太をお願いします」
「任せてください! いってらっしゃい、宏太くん」
「にいに…」
さっきまでは新しい保育園にわくわくしていた信太だが、やはり不安なのだろう。
去って行こうとする宏太をか弱い声で呼び止めた。
「ん? やっぱり不安か? 先生良い人じゃん」
「でも…にいに…行かないで」
「そう言ってもな~…俺も学校行かないといけないから。最初は緊張するかもしんないけどさ、クラスのみんなの前でガツンと挨拶して人気者になるんだろ?」
「……にいに…お迎え来る?」
「あぁ、ちゃんと来るから。それまで先生といい子で待ってな?」
「…うん! じゃあ待ってる」
宏太の言葉に安心したのか、また笑顔を取り戻し、大きく頷いた。
「よし、じゃあ行ってくるな」
「行ってらっしゃい!」
大きく手を振って宏太を見送ったら、大悟が「信太くんは強くていい子だね」とまた頭を撫でてくれた。
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