20 / 57

第20話

今度は一方的な行為なんかじゃない。 ちゃんと気持ちも繋がっている。 そのことが大悟にはすごく幸せに思えた。 「動くよ?」 「うん、っ…ああっ…ふ、っ…んぁ」 腰を打ち付ける度、宏太の口から吐息混じりの甘い声が漏れる。 それがさらに欲望を掻き立てた。 今自分の下でいやらしく乱れているのは紛れもない恋人。 一度は嫌われるのを覚悟していた故、こうやって肌を合わせることに涙が零れそうになる。 前のように乱暴な行為じゃなく、恋人として愛しむこの行為に、大悟は何より幸せを感じていた。 「だい、ご…い、ごぉ…だいご…ぁ、ん…だいご…」 「うん、ここに居るよ」 何度も名前を呼ばれる度、目尻が熱くなっていく。 宏太の顔からも痛みの表情が消え、打ち付ける腰の動きが速さを増した。 「あぁっ…だいごっ…そ、な…しちゃ…めぇ…あぁ…っ、ゃっ」 強くなっていく刺激に、宏太は限界が近いことを訴える。 それは大悟も同じで、宏太の足を抱え、より激しく宏太の体を揺らした。 「ああっ…だい、ご…も、ぉ…イくっ…」 「うん…っ…僕も…っ」 お互いに何度も名前を呼び合いながら、欲望を放った──。

ともだちにシェアしよう!