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第26話

「そろそろ帰ってくるな」 「うん! 早くママ達に会いたい!」 そんな会話をしていると、家の電話が慌ただしく鳴り響く。 「はい、天海屋です」 何気無く出た電話は病院からのものだった。 「あの…何か?」 『天海屋浩輔さんと千波さんが事故に遭われました』 「…え?」 いきなり両親が事故に遭ったと聞かされ、宏太は一瞬頭が真っ白になる。 しばらく、その場から動くことができなかった──。 家族写真の横には、宏太達に渡す予定であっただろうお土産が置かれていた。 綺麗にラッピングされた箱は無残な形になり、所々に血が飛び散っている。 これを見る度に事故のことを思い出してしまうから捨てようと思ったこともあったが、やはりできなかった。 辛い思い出でも、これは両親が最後にくれたプレゼントだから。

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