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第27話
「父さん…母さん…っ」
あの写真と血に汚れたお土産を見る度に胸が痛いほど締め付けられる。
腕の中に抱き締めた弟の体温を感じながら、改めて「この子を守れるのは自分しかいない」と痛感した。
「さ、信太、そろそろ寝ようか」
目に溜まる涙を服の袖で拭い、信太に笑顔を見せる。
いつもの兄の表情に安心したのか、信太は素直に部屋へと戻って行った。
信太を寝かしつけてから、宏太も自室へと戻り、ベッドに体を沈めた。
明日も朝が早い。
そろそろ寝なくては、と思うのに、どうにも目が冴えてしまい、眠れない。
頭に浮かんでくるのは大悟のことだった。
さすがにあの飛び出し方はなかったんじゃないか、と少し後悔する。
明日会ったらどんな顔をしよう?
そんなことを思っていたら、時計の針は三時を指していた。
「やば…そろそろ寝ないと」
時間を見て、無理矢理目を瞑る。
余計なことは考えないようにすれば、あっという間に睡魔が襲ってきた。
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