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第40話

赤瀬に相談して以来、今まで以上に進学について考えるようになっていた。 もちろんそれは容易いことではないし、学費の工面も必要だ。 今までは漠然としか考えられなかった未来が少しだけ開けたような気がして、宏太はとりあえずではあるが、進学を考えてバイトのシフトを増やすことにした。 「にいに...今日土曜日だよ?」 休日なのに出掛ける支度をしている宏太に、まだ眠そうな信太が問い掛ける。 「ごめんな、信太。今日はバイトなんだよ。昼には戻るから一人で留守番できるか?」 保育園児を一人残していくのは忍びなかったが、どこかに預けることもできず、仕方なく信太には留守番をしていてもらうことにしたのだ。 幸いにも今日のバイトは午前中だけ。 四時間程度ならゲームでもして待っていてくれるだろうと思っていた。 「絶対帰ってくる?」 「あぁ、帰ってくるよ」 「そっか! じゃあ、行ってらっしゃい!」 笑顔では言ってくれているものの、やはり寂しいのだろうということは感じ取れる。 弟に寂しい想いをさせるぐらいなら素直に就職しようかとも思わされた。 でも、それじゃあ信太を言い訳に将来を諦めると言っているのと同じだ。 そんなことは信太の為にも、自分の為にもしたくなかった。 少しだけ寂しげな信太を残し、宏太はバイトへと向かった。

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