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第47話
学校に来たはいいものの、授業なんて全く頭に入らない。
ただぼーっと時が過ぎていくのを眺めていた。
お昼もあまり食欲がなく、せっかく作った弁当もほとんど残していた。
放課後になっても、考える事は大悟のことばかり。
そのまま家に帰る気にもなれず、どうしたらいいかわからなくなった宏太は赤瀬の大学へと向かった。
「宏太?」
「ぁ...先輩」
校門の外に立っている宏太を見つけて慌てて駆け寄れば、泣きそうな顔をしながらか細い声が返ってきたものだから、赤瀬は少し焦りながら、宏太を自宅へと連れていくことにした。
赤瀬の部屋に招かれ、連れられるままにソファへ腰を下ろす。
大学からここまでの道中、一言も喋ることのできなかった宏太の眼にはうっすらと涙が滲んでいた。
「何があったか...聞いてもいい、かな?」
やんわりと投げ掛けられた赤瀬の問いに、宏太はコクリと小さく頷き、閉ざしていた口をゆっくりと開いた。
「恋人が...急に冷たくなって...昨日、別れようって...言われたんです。そしたら、今日...すごく他人行儀な態度で...。恋人を誤解させるようなことをした俺が悪いんですけど...もう、どうしたらいいかわからなくて...」
宏太は恋人が誰かということまでは話さなかったが、赤瀬は相手が大悟だということを悟り、宏太に「昨日の彼の事?」と訪ねてみた。
「え...?」
宏太は肯定も否定もしなかったが、その驚いた表情に赤瀬は確信する。
最初に二人を見た時、なんとなく二人は深い関係にあるのでは、と感じていた分、妙に納得させられてしまう。
「でもさ、別れたんなら、彼のことはもう忘れて次にいい人を探せばいいじゃない。宏太にはそんなに悩んでるのは似合わないよ」
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