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第48話
「でも…次の人って言っても…そんな人なんか…」
「俺じゃ…ダメかな?」
「…え?」
「俺、高校の頃から宏太のこと好きだったんだ。だからさ…俺にしない?」
「先輩、何言って──んっ!?」
突然の告白に驚いていると、唇に温かいものが押し当てられた。
(な、に…? キス…?)
あまりに唐突なキスに、宏太は一瞬何が起きているのか分からなかった。
真っ白な頭を必死に働かせるものの、どうしてここで自分が赤瀬にキスをされているのか、その答えはわからない。
ようやく唇が離された時には頭はパニックになり過ぎて爆発寸前だ。
この状態で気の利いたことを言える余裕もなく、宏太は何も言えないままその場から駆け出してしまった。
赤瀬の家を飛び出し、無我夢中で走り出した宏太の足は、自然と大悟の家へと向かっていた。
別れを切り出されたことなど考えられない程に混乱していて、とにかく大悟の家の前まで走っていく。
冷静に考えれば、別れを切り出されたばかりで、赤瀬のことも説明できてないのに、一体どんな顔をして会えばいいのだろう、という不安が襲ってくる。
普通ならそう簡単には部屋には上げてもらえないだろう。
下手したら門前払いされるかもしれない。
そんなことはわかっていても、大悟の顔を見たくて仕方がなかった。
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