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第50話
「そうだったんだ…。話してくれて、ありがとう。…でも、進路のこと、どうして僕じゃなくて、その赤瀬って先輩に相談したの? 正直、頼ってほしかった」
「ごめんなさい。大悟にはいつも頼りっぱなしだし、進路のことまでは迷惑かけられないから…。でも、ほんとは大悟に悩みを聞いて欲しいって思ってた」
宏太が全てを告白すると、体が突然暖かいものに包まれた。
この間別れを切り出されたばかりで、突然押し掛けてこんな話をしたのに、自分が抱き締められているという状況に思考がなかなか追いつかない。
「ごめん。何にも知らないで、急に別れるとかキレたりして…大人気なかった」
「大…悟」
「今更遅いかもしれないけど、もう一度、僕と付き合ってほしい」
「え…?」
「ほんとは後悔してたんだ。あの時は裏切られたような気がして、頭にきて、つい別れるなんて言ったけど、あとで馬鹿なことした、って思ったよ。でも、あんなこと言ってしまった手前、宏太に合わせる顔がなかったんだ。それに、僕なんかよりも、あの彼の方が年も近いし、宏太は彼の方がいいんじゃないか、って思ったら…自分から会いに行く勇気はなかったんだ」
宏太が悩んでいたのと同じように大悟も悩んでくれていたんだと知り、その大きな背中にそっと手を回した。
「もう、いいよ。元はと言えば俺が誤解されるようなことしたからだし…。でも、俺は…やっぱり大悟じゃないとダメなんだ…。だから、傍に居てもいい?」
「うん。ありがとう。僕も宏太じゃないとダメだから。たくさん泣かせてごめん。それから、今度からは他の誰かじゃなく、僕に相談してほしい。僕は宏太のことを迷惑なんて思ったことはないし、頼ってくれない方が悲しいから」
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