64 / 72

第64話 透真サイド<甘い番の刻印>* 

  俺がベッドに入ると、達也がもう耐えきれないように「ハアハア」と熱い息を漏らした。 「透真さん、お願い……はあ、もうムリ……」 切ない表情で訴える達也が愛おしい。 頬に手ですりっとさすり、髪を撫でた。 そして口づけを重ねる。 「う、ウプッ……、息がくるしいから、下やってぇ~」 「うん」 下に手をやると、もうはちきれんばかりになっていた。 すぐに擦ってやるが……、 「アッ……」あえなくイッてしまった。 それでも足りないのか、身悶えした。 「ダメ、ダ、メ……もっとやってぇ……」 また欲しがった。 手を当てただけなのに、その刺激だけで信じられないくらいに復活した。 これがヒートなのか? 「ここが欲しいの……」と達也が俺の手を掴んで、また中心に手を当てた。 また熱いものを握って擦ると、 「アッ、っ……フゥ……イク……」 またしても簡単にイッしまう。 「もっとやって、下が熱くてムズムズして変なの……」 そっとその下に手をやるとずぶずぶに粘液が漏れていた。 「ここがほしいの?」 「うん。ほしい……、はあ、あ、もっと__」 傷つけたくない。ローションを付けてそっと撫でた。 そして指を少しずつ入れると、吸い込むように難なく入っていく。 「痛くないか?」 「いたくないから、やってえ~」 ああ~キツイ、こっちの方がキツイ。 何が支配するのか分からないが、身体中がかっかと燃える。 匂いで頭が熱くなってしまい、理性が飛ぶ。 もどかしく、ゴムを付けるとそっと侵入した。 「いくよ、大丈夫?」 うん、うん、と頷いて達也が眉を寄せた。 不思議だね。 スーッと合わせるように広がっていく。 もっと奥に行けそうだった。 「達也、全部入ってもいいの?」 「うん……い、い」 そのまま、ぐっと奥まで入った。 「ああ、あーっ、ハァ、ファ……」 さすがにきついのか? 達也の美しい顔が悶えるのを見ながら動いた。 こんなに奥まで深く入ったのは初めてだ。 もっと突き動かしたい衝動にかられた。 達也の体温は、触れるたびに俺の理性を保てないくらいに熱い。 動くたびに締まっていく。 なんなんだ__これは? キツイ刺激で絞られる。 こっちが負けそうだった。 俺もハアハアと息遣いが荒くなっていた。 「透真さん……っ、助けて……」 懇願するようなその声に、俺の自制心は音を立てて崩れ去った。 「いくよ」どんどん動いて中を擦る。 もうヌルヌルになってるのに、ピタッと張り付いたように絞られている感覚が、たまらなく気持ちがいい。 「達也、気持ちいいか?」 「うん、もっとやってえ~」 達也は、これまで自分の中に押し込めていた本能に、今まさに飲まれようとしている。 そして前にも手で握って一緒に擦ってやる。 何回も何回も白いのが溢れて漏れる。 達也のヒートは尽きることなく、肌同士がぶつかり、声をあげてイキっぱなしだ。 「ああ~ん、っともっとほしい」 「うん、あげるよ」 達也を抱き寄せ、その熱を全身で受け止める。 求められるままに達也の肌をなぞり、 首筋に唇を寄せると、甘い吐息が耳元で弾けた。 「んっ……透真、さん……」 達也が熱に浮かされた瞳で僕を見上げ、本能のままにすがりついてくる。 何回も何回も達也が満足するまで続けた。 そして最高に絶頂を迎えると、ぶるっと身体を震わせた。 「いま、噛んでえ~」 「いいの?」 「うん、いまがいい」 繋がったまま、達也をうつ伏せにした。 「……達也、番になってくれ、いくよ」 首筋を差し出す達也、愛おしい。 そして数回激しく動いた後に、 「あーーーっ」と達也が声をあげて絶頂した瞬間、美しい首筋にしっかりと嚙みついた。 「あーっ!いたーーい!」 達也がどさっとベッドにうつ伏せのまま、倒れ込んでぴくぴくと痙攣するように震えた。 口中に血なまぐさい匂いが広がる。 首筋にしっかりと歯形が付いてて、血があふれ出す。 消毒綿を出してそっと抑えるように傷を拭いた。 達也はじっとこらえていた。 「達也、大丈夫か?」 「うん、痛いよ~」 「ごめんね。痛いね。今薬を塗るよ」 再度、消毒してから、薬を塗って幅の広い絆創膏を貼った。 終るとこっちの方の緊張感が解けて、バタッと横になった。 ふと達也をみると、うつぶせのまま、もうすやすやと眠っていた。 疲れたんだね。 噛まれると落ち着くのだろうか? そうだ、汗だくになった身体を拭いてやろう。 怠い身体を奮い立たせるようにして、ようやく立ち上がった。 蒸しタオルを数枚作り、うつぶせの達也の美しい身体を、そっと拭いてやった。 「達也、上を向こうね」 そっと向きを変えて、丁寧に身体を拭いた。 「達也、少し水を飲もうか?」 上半身を少し起こして水を飲ませた。 ああ~かわいくてたまらない。 美しい顔立ちのまま脱力している達也は、もう俺のものなんだ。 そう、心の中でつぶやいた。 不思議と達也が安らぐと、こちらも頭がスーッと落ち着いてくる。 達也の身体に呼応するのかな? そして、また二人でそのまま眠った。 だが、夜が更けるにつれ、再び達也の身体から甘い香りが強まっていく。 達也が熱を帯びた吐息を漏らし、俺の胸元に顔をうずめた。 「ねえ、やってぇ……」 「うん、目が覚めたんだね。抱くよ。ごめんね、苦しくさせて」 「ううん……透真さんと一緒だから、平気」 達也は弱々しくも、安心したように微笑んだ。 その笑顔に、俺の胸は締め付けられるような愛おしさで切なかった。 達也は首が痛いのに微笑んでいる。 俺はそっとやさしく抱きしめた。

ともだちにシェアしよう!