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第3話 攻略対象ですよね?
俺がこの世界に生まれて三年の月日が経った。
あれからわかったことが三つ。
一つ目はこの世界が生前俺がハマってたシナリオAI型オープンワールド恋愛RPGBLゲーム『Liberne Fate Online ~運命が紡ぎし恋物語~』の中ということ。
二つ目はそのゲームに出てくる悪役令息が俺だということ。
三つ目は今のところなんの進展もなく破滅に進んでいること。
俺三歳にして詰んでね?
「あ、リュカ様。どちらに行かれるのですか?」
「さんぽ!」
「お気を付けて行ってらっしゃいませ」
とにかく作戦会議をしないと。参加者俺だけだけど。どうにかして俺の破滅フラグをバキバキにおらないといけない。その為にはまず主要人物には近づかない!それしかない!
「リュカ様ー!リュカ様どちらにいらっしゃいますかー!」
この声はメイドの声だ。俺散歩って伝えたはずだけどなにか急な用かな?
「こっちいる」
「リュカ様!良かった、旦那様から今すぐ屋敷に戻ってくるように言われております」
「おとしゃま?なんでぇ?」
「私は分かりかねますが、旦那様と奥様は慌ててらっしゃいました」
二人が慌てるほど重要な用。誰か来客か?仕方ない、向かうとするか。
「おとしゃま、およびですか?」
「おぉリュカすまなかったな。いそいで来てもらったのにはわけがあってな」
「だれかおきゃくしゃまです?」
「あぁそうだ。失礼のないようについてきなさい」
父親がこうなるってことは、公爵家より上の存在。…つまり王家か?王家が我が公爵家に何の用だ?
まさか、俺の断罪?!いや、流石にこの年齢での断罪はないか。俺も何もやってないし。
「レオナルド殿下、お待たせ致しました。息子を連れてまいりました」
「すまない、てまをかけたな」
レオナルド殿下…?ってまさか、ちょい待てよ!!レオナルドってこのゲームの攻略対象じゃねぇか!思いっきり主要人物じゃねぇかよ!!会わないって意気込んだ瞬間会うってどういう確率引いてんだよ!
「きみがリュカか?わたしはレオナルド。このくにのおうじだ。そしてきみのこんやくしゃなる」
「こんやくしゃ?」
「そうだ、きょうはあいさつにきた」
あれ、リュカって三歳で婚約結ぶの?そんなの俺知らないんですけど?!
そういえばいつの間にか婚約してたな。ゲーム中に何歳からとか記載なかったし知らないのも無理はないか。
というかパニックになってて忘れてたけど、俺の最推しじゃねぇか!やばいやばい、カッコよすぎる。実物マジパネェぞ。
「リュカ、挨拶しなさい」
「あ、はじめまして、リュカ・ホールデンです。よろしくおねがいします」
「こちらこそよろしく」
いや〜レオナルドイケメンだな。三歳とは思えないオーラだし。ほんとに同い年なんだろうか。しっかりしすぎだろ。
「これからは殿下の婚約者として恥じぬ行動を心掛けなさい」
「はい、おとしゃま」
「よろしくな、リュカ」
「こちらこそ、よろしくおねがいします、レオナルドでんか」
どうにかしてこの最推しから逃げないとな。
かと言って、分かりやすく逃げたらそれこそ断罪ルートになりかねないし、ちょうどいいとこで逃げないと。
でもそんなことできるのか?
いや、できるかどうかじゃない。やらなきゃなんだ。
レオナルドに近付かなきゃ他の攻略対象も必然的に会わないはず。
とにかく最推しから逃げまくるぞー!
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