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#1: 孤児院の夜: アニーとの密やかな下着越しの慰め合いと、一線を越える手前の寸止め
【お読みになる前に】本作のオメガバース設定について
本作は、一部独自のアレンジを加えたオメガバース世界観となっております。物語をスムーズにお楽しみいただくための簡易ルールブックです。
世界観と階級
アルファ(α): 社会を牛耳る絶対的な支配者層。
ベータ(β): 人口の大部分を占める、いわゆる「普通の人々」。
オメガ(Ω): 圧倒的弱者である少数派。
ヒート(オメガの発情期)と身体の特徴
不定期(時々)に訪れ、周囲の人間を無差別に狂わせる強烈なフェロモン(媚薬効果)を撒き散らします。
発情時、男性オメガはお尻が濡れ、そこから妊娠が可能です(アス・ベイビー)。
妊娠させられるのはαおよびβのみで、Ω同士では妊娠しません。
抑制剤の「危険な副作用」(※悪用注意)
発情を抑える「抑制剤」と「チョーカー」がα用・Ω用それぞれに存在します。
【特殊ルール】 オメガが「アルファ用の抑制剤」を服用すると、逆効果で激しく狂い狂わされる発情状態に陥る副作用があり、作中でしばしば悪用(調教)されます。
オメガ(Ω)同士の「慰め合い」
本作では、男の娘オメガ同士がヒート時にお互いの身体を使い、同性同士で激しく慰め合う(ヒート救済措置としての)ドロドロとした関係性が多く描写されます。
※本作には、オメガバース定番の「番(つがい)」という救いの概念は、最後まで一切登場しません。 歪んだ支配と愛憎のみが続きます。
—
■第一章 魔城ペンドルトンの薔薇 〜 偽りの姫と壊れた人形 〜
二十世紀初頭、ニューヨーク郊外。ハドソン川を見下ろす鬱蒼とした森の奥深くに、孤児院「バンビの家」はあった。
ここは、外界から隔離された、美しくも残酷な鳥籠。行き場を失った少年たちが収容されるこの場所で、とりわけΩ(オメガ)の少年たちは、いつか特権階級の大人たちに「愛玩物」として買われていく運命を辿ることが多かった……
◇
遠くの森で、フクロウの不気味な鳴き声が夜の闇に溶けていく。
静まり返った相部屋、向かいのベッドでアニーが崩れ落ち、ボロボロと大粒の涙をこぼしていた。
「アニー……?」
ルーシャはベッドから這い出し、声をかけた。
「泣いてるの?」
冷たい床を裸足で叩いて近づくと、アニーは顔を覆ったまま震える声で言った。
「……ルーシャ、もう君とは会えなくなっちゃうかもしれない」
その言葉が、胸を鋭く抉る。物心ついた頃から、双子のように寄り添って生きてきたアニー。この狂った鳥かごの中で、彼だけが唯一の家族であり、温もりだった。
ルーシャは息を詰め、迷わずアニーのベッドに滑り込んだ。薄い掛け布団の中で、後ろから彼の震える体を強く抱きしめる。
「何があったの。……全部、僕に聞かせて」
アニーはしばらく言葉を詰まらせていたが、やがて、嗚咽と共に吐き出した。
「里親候補の男と、面接させられた……。品物みたいに、ねっとり見られて……触られたわけじゃないのに、汚された気分がする。嫌だよ……あんな男に抱かれるなんて……っ」
胸の奥がぎゅっと締め付けられる。仕方のない運命だと言い聞かせてきた現実が、音を立てて崩れていく。
「……僕がいるよ。今はまだ、僕がいるから」
——その言葉がきっかけだった。
アニーの体が熱を持ち始めた。震えていた肩が、徐々に甘く弛緩していく。密着した太ももの間に、熱く硬くなったものが押しつけられる。
「ルーシャ……わかるよね? 僕の、こんな気持ち……」
濡れた瞳で振り返り、アニーはルーシャの手首を掴んだ。抵抗する間もなく、その手を自分の股間に導く。
下着越しに触れたそれは、熱く脈打っていた。
「恥ずかしい……でも、ルーシャも、こうなることあるよね?」
アニーは腰を小さく浮かせ、ルーシャの手のひらに甘えるようにその熱を擦りつけた。布越しでも、はっきりとした形と熱さが伝わってくる。
ルーシャの喉が鳴った。
自分の下半身も、すでに痛いほどに硬くなっていた。
「ねえ……ルーシャのも、触っていい?」
「…ぇ」
ルーシャが返事をする前に、アニーの細い指がルーシャの下着の上にそっと重ねられた。布越しに熱を撫で、ゆっくりと扱き始める。
「…同じように動かして」
アニーの細い指が、布越しに熱を撫で、ゆっくりと扱き始めると、ルーシャの手も同じ様にアニーの下着の上をゆっくりと動す。
密着した身体の熱が上がるにつれ、アニーの呼吸がさらに荒くなり、アニーの指先が、不意にルーシャの下着の端へと掛けられた。
——その、まさに一線を越えようとした瞬間だった。
——ピシャァッ!!
暗い部屋に、乾いた鋭い音が響いた。
「……っ、だめ」
「どうして?……僕のこと、嫌い?」
「……だめ。やめてくれないなら、嫌いになる」
拒んではいるが、ルーシャの体はまだアニーの腕の中に預けられたままだった。ただ、決定的な一線を越えることだけを、震えながら拒絶している。
「……パンツの上からだったら、いいの?」
囁かれた声は甘く、誘うように響いた。
否定はしなかった。それが、ルーシャが今夜、許せるギリギリの境界線だった。
「……今日だけ、だよ」
二人は暗闇の中で、互いの熱を布越しに扱き合いながら、ゆっくりと、しかし次第に激しく動き始めた。布団の中で湿った布擦れの音と、荒い息遣いが混じり合う。
アニーの吐息が耳にかかる。
「ルーシャ……気持ちいい……? 僕は、……っ、ん……」
ルーシャは唇を噛んだ。頭の中では「これは違う」「普通じゃない」と警鐘が鳴り続けているのに、体はアニーの手に翻弄され、快楽に溺れていく。
特にアニーの親指が先端を優しく擦るたび、腰が勝手に跳ねた。
「ぁ……っ、待って……アニー……」
経験したことのない未知の領域へ引きずり込まれていく恐怖——
ルーシャは慌ててアニーの手を引きはがそうとした。
「だめ……っ!」
……それはルーシャはまだ知らない——射精の予感だった。
「もう、やめて……! なんか……おかしくなる……!」
「え……?」
アニーの動きが止まる。傷ついたような、驚いたような目が暗闇の中でルーシャを見つめた。
ルーシャは、震える声で呟いた。
「もう……。だめなの……」
本当はそれだけじゃない。このまま突き進んだら、自分の中の「普通の男」という最後のプライドが、崩れてしまいそうな気がした。
アニーはしばらく無言だったが、やがて小さく微笑んだ。悲しげで、でもどこか優しい微笑みだった。
「……うん」
アニーはルーシャの胸に顔を埋め、それ以上何も求めなかった。ただ、ぎゅっとしがみついてくるその仕草が、たまらなく切なかった。
ルーシャはアニーの髪をそっと撫でながら、胸の内で繰り返した。
(今夜だけ……今夜だけだから…)
遠くで、再びフクロウが鳴いた。
つづく
—
昨夜は下着越しで踏みとどまった二人だったが、熱を持て余したルーシャは再びアニーのベッドへ潜り込む。
「続き……したいなら。自分でパンツ脱いで……」
次回
#2: α(アルファ)の王子様との出会い: お布団の中、アニーのお口奉仕は発射直前にシスター・レインの介入ストップ!
「ルーシャ、僕のパンツも、脱がして……」
お楽しみに!
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