9 / 58
【二】青羽―ヴァイキングに囚われて② ※R18
あのキスは揶揄っているだけかもしれないのに……。
毎日増えていくキスに先を期待してもいた。先ってのはズバリ、セックスだ。でも経験豊富であろう彼を満足させる自信がないので、否定していただけだった。自宅へ引き入れられて、やっと素直に欲望を認めることができた。
万人を虜にする容姿の社長は、俺をジャグジー横に設置された檜のベンチに座らせるとキスを再開した。絡めてくる舌がゆっくりで、なんだか動きが淫らだ。習うように俺も反撃して吸ってみた。硬い男の肉体が熱を持ち、俺を抱きしめてくる。ドカドカと激しい鼓動が共鳴して、さらに興奮を誘った。美丈夫は赤毛を揺すりながら跪き、俺の平らな胸の先端をペロリとしてきたぞ!
見下ろしたら彼がキャンディさながらにうまそうに舐めているので、股間に血液が集中してきた。身じろぎすると、手で覆う間もなく男根を咥えられてしまった!
ちょっ、まだ返事してないぞ!
でもあぁ、なんだこれ。凄く気持ちいい~。
ためらいのない口淫が、俺の脳内抗議を消し去っていく。赤いプラムを唇で絞り、喉奥へと引き込む動きがたまらない。ああぁ、強く擦られ、屹立に纏いつく卑猥なダンスが俺を虜にしていく……。同時にやわやわと陰のうを揉み込まれて、脳天から尾てい骨まで電流が走った。
ずるい、こんなのずるいよ。この不規則な舌のエロい動きはなんなんだ~。このエロヴァイキングめ~。この絶技を知ってしまったら、もう誘惑になど抗えない。ガクガクと上半身が揺れたが、片足に彼のたくましい上腕が巻き付いているので、ベンチからの落下は間逃れた。ヌチョヌチョと、はしたない音が浴室に響き渡る。
「だめだ。あっ、ああっ。もうでるっ」
抵抗はリクエストに変換されて、もっと感じろと追い立てられる。熱い。そしてきもちいい……。下半身から脳天に放出のシグナルが到達する前に、熱い粘膜が離れた。
「ああっ?」
「ほら、これはどうだい。どっちが気持ちいいかな?」
寸止めされて震える勃起を、今度は舌で舐め上げてきた。
「ひやぁっ――」
絶妙な力加減に声が抑えられない。生い茂る股間に鼻先を埋めて擦りつけられ、恥ずかしさで腰が引けた。生まれて初めて受ける愛撫が濃厚すぎる……。あ、睫毛も赤いんだな。そんな思考も、興奮で膨らむ先端をねぶられて消し飛んでしまった。うあぁ、それもたまんないぃぃ……。くねくねと這う大男の味官は、さもおいしげに振る舞っている。
「おいしいのか」
「ああ、最高だな」
妖艶な微笑みがズクンと胸を刺し、俺の青羽君がその頬を打ってしまったぞ!
「ふっ、元気だな」
堪らずその唇に屹立を押しつけると、すぐに願いは叶った。熱く燃える口炉の内部で俺の勃起がビクビクと跳ねた。
「ああ、いく。でるっ!」
うねる赤毛を掴んだが、ヴァイキングはビクリともしない。
ドクドクドクドクッ。
返事を待てない男が精を口で受けとめた……。
立ち上がって満足げな笑みを浮かべた彼の股間は、隆起したまま苦しそうだ。俺が濡れてしまったバスローブの裾を引っ張ると、彼が意を汲み、秒で脱ぎ去った。胸元は想像した以上に赤い草原が広がっている。割れた腹筋から股間まで赤毛が細く絞られて、へその窪みを通過すると再び股の付け根にびっしりと生えていた。欲望を具現化した隆起は、俺よりもはるかにデカい。両手で包み込んだら熱くて硬くて、すべすべの感触に興奮してきた。
「青羽、立ってごらん」
咥えようとした矢先に阻まれて、困惑した。俺がお返しに奉仕するところじゃないのか?
「そんな顔しないで。もっと気持ちよくしてあげるよ」
見下ろしてくる翡翠の瞳が輝き、約束の魔法をかける。
「もっと……?」
頭がボウッとしたままシャワーの下に立ち、背中から抱きしめられた。全裸で他人と肌を密着させる心地よさに力が抜けていく。振り仰ぐと髭に覆われた唇に塞がれて、身体に歓喜の震えが走った。戸惑いは降り注ぐお湯に流され、俺の股を割って侵入する熱杭に意識が集中した。
「股に力を入れて、俺のペニスを挟むんだ」
ヴァイキングはボディソープのぬめりを利用して抽挿 を続ける。壁に両手を付いた俺は、尻だけが彼と密着した。
「あう……それ……いいっ」
貧相な腰を鷲づかみする彼の息は荒く、まるで結合しているかのようだ。素股は想像以上にセックスの臨場感を醸し出した。
熱棒が蟻の門渡りに擦りつけられ、硬く膨らんでいる。荒い息が耳に吹き込まれた。
ああ、そう、もっと、もっと欲しい。
「ああ、青羽。もういきそうだ」
「俺も……いきそう」
さっき吐精したばかりなのに、もう絶頂がそこまで来ている。いままで感じたことのない刺激……髭で首筋や肩を撫でられ、ビクビクと身体が跳ねた。肩に噛みつきながら腰を振り、俺の屹立を扱く背中の男は、なんて器用なんだ。
「それ、気持ちいい……」
「咥えるのと扱かれるの、どっちがいい?」
擦って、もっと強く擦りつけて。狂うほどに。
「ああっ、わかんない。どっちも、どっちもいいっ」
「ふっ……君は本当にかわいい」
もうすぐ、もうすぐだ。そのままスピードを上げて!
ドクドクドクドクッ。
二人の白濁をシャワーが洗い流していった――。
ともだちにシェアしよう!

