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再会の手紙。あなたに届きますように。
「祥太郎がこの話をして、その流れで大真の話もあるとしたら、大真と慧司が付き合ってるってことか」
それが正解なら、“やっぱり”はなくとも、別に驚きもない。響はピザを一切れ手に取ると、カプッとかぶりついた。
平然としている響に、大真は「えっ、何で分かった!?」と口を開けた。
(図星なんだな)
「何となく、雰囲気……? あの噂の手紙も大真があげたんだね」
当時、誰が慧司に匿名のラブレターを渡したのか、女子たちが噂していた。
(大真だったなんて分かるわけないな)
「うわ、そこも繋げる? さすがに手紙は俺じゃねえよ」
大真は否定したけれど、反応を見ていたら手紙もこいつだと丸分かりだ。
「大真、嘘はつくな。慧司から手紙がお前だったって聞いてるんだから」
「うげ、まじかよ。あいつ、ありえん……」
真実を知っている祥太郎が、ニヤニヤしながら大真の肩を叩いた。
「それで、何の写真だったわけ?」
ようやく本題に戻り見せられた写真は、慧司が大真の頬にキスをしていた。
カメラを意識していないだろう大真の顔と慧司の余裕の笑みのギャップが面白い。こういう写真を撮るんだという慧司の意外なキャラを、数年越しに知った。
「え? それでこれを母親にも送られたってこと?」
祥太郎と大真もそれぞれピザに手を伸ばした。自分の分のピザを食べ終えた響が、パスタを取り分ける。
「そう。ありえねえだろ? あいつさ、ルームシェアをする前に、うちの親にそういう意味で挨拶済ませてたらしいわ」
大真が「今思い出しても信じられん」と頭を抱える。
(親公認か……。慧司の覚悟がすごすぎる)
響は、慧司の気持ちの強さに感心する反面、幼馴染から一歩進んだ二人に羨ましさと少しの妬ましさもあった。
「……慧司ってそんなキャラだったんだな」
響がしみじみと伝えると、祥太郎も静かに頷く。
「いや、俺も慧司のそういうところは初めて知ったというか……。いや、ちょっと待って。なあ、これ惚気になってねえ? 恥ずすぎるだろ!」
大真が顔の前で手をブンブン振り回した。
誤魔化しているつもりなのかもしれないが、口から出てしまった言葉は取り消せない。
それは確実に惚気ですと返せば、「そんなつもりじゃない!」と喚いた。
「もう俺の話はいいから、祥太郎と響が話せよ」
「俺も大生のこと話したし、次は響じゃない?」
「え? 俺?」
(まさか男同士で恋バナをするなんて。しかも俺だけ報われない片想いなんだけど)
二人の後に話すには、重すぎるかもしれない。
「いや、俺はいいわ」
「俺と大真が勝手に話す流れにはなったけどさ、響だけなしはないよな?」
ちょっとその前に飲み物のお代わりに行ってくると言い、祥太郎が立ち上がる。
響はこれで話を逸らせるかもと期待したが、祥太郎の目から戻って来たら話すようにという圧を感じた。
「勝手にっていうか、俺は祥太郎のせいで話す流れになったんだけど」
俺のせいじゃないと、大真が訂正する。
「まあ俺も聞いちゃったしね」
響は諦めて、コーラを口に含んだ。
「てか、俺と慧司って実は分かりやすかった?」
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