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第4話
イケメンは、俺のどもりながらの説明を静かに聞いてくれた。
すぐさま服を着て、俺にも大きめのワイシャツを貸してくれる。
なんでも、昨日着ていた俺の服は、下着も含めてさっき洗濯機に投入されたらしい。
結果、お決まりの「彼シャツ」状態ではあるが、一応落ち着いて話ができる状態にはなった。……と思う。
イケメンは、とりあえず俺の情報を教えてくれた。
名前は、時津 志津 。
高校二年生で、ちょうど昨日が十七歳の誕生日だったらしい。
その誕生日に、彼から告白されて俺が了承し、初めて結ばれたのだという。
告白して速攻でベッドインだなんて、最近の若者は恐ろしい。
ちなみに、ここは学校の寮にある彼の部屋。
学校は、『藍懐 学園』という、全国有数のセレブ進学校で、全寮制の男子校。
イケメンは初等部から、俺は中等部からここに通っている。
さらに、イケメンは風紀委員の委員長で、俺は生徒会の会計。
今までずっと仲は良かったが、俺がタチだったため、彼はなかなか告白できなかったらしい。
では、なぜ昨日急に進展したのか。
昨日、誕生日会と称して、俺の『親衛隊』がパーティを開いた。
(ってか、親衛隊って何……?いや、ひとまず口は挟むまい)
そのパーティに乗じて、俺に媚薬を盛ったやつがいた。それを彼が救出してくれたのだ。
媚薬が抜けるまで彼はひたすら俺をいかせて、落ち着いたところで一旦眠りについた。
五時間ほど寝て、起きて薬も抜けたと思ったタイミングで、彼は俺に告白した。
俺も「ずっと好きだった」と返答し、晴れてお付き合いを始めることになった。
だが、まだ少し薬の熱が残っていたこともあり、俺の身体を鎮めるために……その、身体を重ねて、そのまま調子に乗ってしまった、ということらしい。
なるほど。
事情を聴く限り、彼は悪い奴ではなさそうだ。
この話をする間も、いちいち俺の顔色をうかがっては「すまない」と謝り通しだった。
つまり。
その媚薬とやらが悪さして、俺は記憶を失ってしまったのだろうか。
まあ、なんとなくの事情はわかった。
お友達からなら、このイケメンを信頼してやっても良いかもしれない。そう思えた。
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