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第九章 波乱、それとも結実(3)

 薄闇に包まれた羽ケ崎市に街灯りが浮かぶ頃、俺は銅音とタワーを下りた。  入り口では一臣が、一成との交代の為に待っていた。実家に戻る一成と別れ、家まで送ると言って聞かない銅音と連れ立って歩く。少し離れた位置には一臣。雑踏の中、俺たちの後を黙って付いて来る彼に「いつもこう?」と、銅音が尋ねてくる。 「友だちなんかと遊ぶときはそうだね。でも大抵は三人で一緒に行動してるから」 「偉いね、彼らは。俺、もうちょっと色々言われたりするんじゃないかと思ってた」 「そんなことはないよ。今は俺と銅音の時間だからね。そこは弁えてるよ、ふたりとも」 「眞」 「え?」 「眞って呼んで。俺も望海って呼ぶから」  思いがけず下の名で呼ぶように言われた俺は悩ましさを感じたが、結果的に眞の願いを受け入れることにした。眞が仲のいい真優のことは名前で呼んでおいて、眞自身のことはいつまでも名字呼び。それがおかしいと以前から感じていたからだった。 「次のデート」 「うん」 「いつにする?」 「絵が完成したらかなあ。それから考えよ」  次のデートの日程をその場で決めるのは避けた。  少しでも眞との距離を稼ぎたかった。このままだと俺は眞に押し切られてしまう。それを避ける為には時間を空けるのが一番だ。狡い考えなのはわかっていたが、眞はそれには気付かなかったようだ。「それもそうだな」と、俺の言葉に頷いていた。 「今日はありがとう。じゃあ、また学園でね」 「うん。また」  家に帰り着いた俺は一臣と夕食を取った。  訊きたいことが沢山あるに違いない。一臣はどこか落ち着きがなかった。それでも和香子さんの手前、気持ちを抑え込んだようだ。とはいえ、いつもより会話の少ない夕食の席。ぎこちない一臣の笑顔は俺をとても憂鬱にさせた。  食後、直ぐに風呂に入ったのも、だからだった。  一成に一臣、そして相馬と肉体関係を結んでからというもの、俺は彼らと性行為(セックス)しかしていない気がする。いや、学園での相馬は俺との距離を大きく詰めてきていたし、一成と一臣とは真優へのお礼の品を一緒に買いに行ったりもした。ときにはお茶をしてから帰宅、なんてこともあった。けど、それだけだ。一般的にデートと呼ばれるものを俺は彼らとしていない。  俺は風呂の中で、今日の眞とのデートを振り返った。美術館に行き、映画を見て、ショッピングをし、絶景をふたりで眺めた。穏やかな時間の流れは、九月に入ってからここまで、激動の日々を送ってきた俺を充分過ぎるほどに癒してくれた。本来、恋人とはこうあるべき。そんな夢のような時間を、俺は今日、眞と過ごしたのだ。  風呂から上がると部屋の前で一臣が待っていた。  今日のデートの首尾を聞きたいのだろう。そう思った俺は部屋に一臣を招き入れようとした。  けれども一臣の用事は違った。「今は結構です」そう言うと、用件を手短に述べてくる。どうやら俺の入浴中に連絡があったようだ。真優がこれから家に来ると言っているという。  もう夜の九時近いのに?  こんな時間に家まで足を運んでくるということは、それなりに差し迫った話である筈だ。もうすっかり一臣と話をするつもりでいた俺は梯子を外された気分になりながらも、新たに生じた問題に頭をフル回転させた。真優と眞。仲のいいふたりのことだ。きっと用件は今日のデートのことに違いない。そう見当を付ける。  果たして十分後、家を訪れた真優は、余程急いで来たのだろう。額に浮かぶ大粒の汗を拭いながら、「出来ればふたりきりで話をしたいんだけど」と、俺に頼んできた。 「じゃあ、俺の部屋でいい?」 「いいの? 僕は外でもいいよ。玄関前だったら危なくないでしょ」 「両親が帰ってくるかも知れないからね。だったら俺の部屋の方が安心でしょ」  いつも真優が入ってくるのはリビングまでだ。それは俺があまり他人を自分の部屋に入れたくないからだ。クローゼットにベッド、勉強用のデスクにテレビぐらいしかない味気ない部屋。一成や一臣は、もう長いこと一緒に住んでいるようなものだから、どういった状態の部屋を見られても平気だが、他人にこの必要最小限のものしかないような簡素な部屋を見られるのは抵抗がある。  それでも帰宅した父親や母親と顔を合わせるよりはマシだ。  ふたりきりで話をしたいと真優が望んでいる以上、センシティブな内容に話題が及ぶ可能性がある。だから俺は覚悟を決めて真優を部屋に通した。何せ真優は、俺が一成や一臣、そして相馬の相手を同時にしていることを知っているのだ。その上で何も知らない眞とデートをしたとなると、そこは仲のいい友人同士。幾ら穏やかな真優でも物申したくなる筈だ。 「椅子使っていいよ。俺はここに座るから」  俺はデスクに備え付けの椅子を真優に譲って、ベッドの端に腰掛けた。そして、位置の高い真優の顔を窺いながら恐る恐る尋ねた。 「それで、何の用?」 「その……眞のことなんだけど……」  予想通りの返答に、やっぱりなあ。と、俺は姿勢を正して真優に向き直った。 「次のデートの約束をしたって聞いて、その、大丈夫なのかなって」 「大丈夫かはわからない。ただ、三人からは『眞だけを選ぶような真似はするな』って言われてるけど」 「そうだよねえ。今更ひとりを選ぶなんて、出来ないよね。ってことは、眞の気持ちに応える場合は、その……やっぱり眞も仲間に入れるってことに……」 「それに眞が耐えられれば、だけど……」  俺は真優と顔を見合わせて、互いに溜息を吐いた。そして同時に吹き出した。 「いや、何か僕、心配し過ぎたかも知れない」 「真優も思った? 俺も思った」  お互いになんて非現実的な問題で頭を悩ませているのだろう。どう考えても四人を一度に相手にするなんて正気の沙汰じゃない。  そうだ。俺は思った。眞の気持ちを受け入れる前に、一成や一臣、そして相馬とのことを話してみればいいんじゃないか? 眞は俺を美化しているきらいがある。俺のそういった一面を知れば俺を諦めてくれるに違いない――と、そこまで考えて、俺は自分が馬鹿なんじゃないのかと思った。  最終的に五人になるハーレム。その道の半ばに俺は立っているのだ。  もし仮に眞が俺たちの非現実的な関係を受け入れてしまったらどうなる? それこそまさしく藪蛇だ。今はこうして純粋に俺の心配をしてくれている真優だって安心出来たものではない。いつかはハーレムに加わってくることだろう。そうである以上、希望的観測に縋っては駄目だ。  矢張り、眞はちゃんと振らなければ。俺は自分に強く言い聞かせた。  けれども気が晴れない。  それは恐らく俺の中にいる望海の気持ちでもあった。それだけ彼にとっても今日のデートは特別だったのだ。だから後ろ髪を引かれるような思いが残ってしまう。俺は脳裏に眞の無邪気な笑顔を思い浮かべた。あの表情を曇らせてはならない。そう思う半面、ひとりぐらい、ああいった日常を感じさせてくれる恋人がいたっていい。そんな傲慢で不埒な考えが浮かんでくる。 「流石に四人はないよね。眞だってびっくりしちゃうよ」 「でも、そう思ってると意外な展開になったりするんだよね……それに眞、俺に恋人がいるってわかってて引かないし」  俺の表情が曇ったことで、真優も油断してはならないと感じたようだ。「そうだよね」表情を引き締めて頷く。 「望海としてはどうなの? 眞のことは好き? それとも……」 「好き嫌いでいったら好きだよ。そうじゃなきゃデート出来ないでしょ」 「だよね。野暮なことを聞いちゃった」 「でも振らないと、俺が大変なことに」  俺は頭を抱えた。  一成や一臣、相馬との性行為(セックス)は気持ちがいい。それだけではない。身も心も満たされるような充足感がある。それは彼らの愛情を、俺が彼らとの性行為(セックス)で感じているからこそだ。そして同時に、俺が彼らに対して好意を抱いていることの証左でもある。  性欲だけで彼らと性行為(セックス)をすることを続けられるほど、俺の性的指向は歪んでいない。水曜日の一成を愛しいと感じたように、膝枕をした相馬を愛しいと感じる気持ちだってある。一臣だってそうだ。今日の彼の落ち着かない姿は、俺に彼への好意があることを思い知らせてくれた。  そう、だから俺は今日のデートが楽しかったのだ。愛情表現はひとつではない。行き付く先が性行為(セックス)にあったとしても、そこまでの過程には色々な出来事がある。それを眞は俺に感じさせてくれた。だから俺は彼に絆されてしまっている。そして、そういった記憶があの三人との間にないことに寂しさを感じてしまっている。 「やっぱり一度の相手はひとりにしたら? それなら望海の負担は減るでしょ」  真優の言葉に俺は面を上げた。 「うーん。そうしたい気持ちもあるけど、相馬もそこには気を遣ってくれていて、今は週に一度になってるしなあ」 「それで眞が抜け駆けした、みたいにはなってないの?」 「今日の分は許可をもらってるから平気だけど、次のデートはどうかなあ」俺は一臣の物言いたげな態度を思い出した。「許可をもらったって言っても、気にはしてるみたいだしねえ」 「そりゃあそうだよ。恋敵(ライバル)がひとり増えるかも知れないってことでしょ。それは普通焦るよ」 「いや、そういうんじゃなくて、眞だけが俺の特別になるんじゃないかってそういう不安なんじゃないかな、あれは……」  彼らだってわかっているのだ。  真っ直ぐに俺に好意を伝え、デートに誘ってきた眞。着実に段階を経ている彼が、俺のたったひとりになるのではないかという不安。それは自分たちにない関係を、俺が眞と築いていると感じなければ出てこない感情だ。 「特別ってどういうこと?」  けれども真優にはそうした俺たちの事情はわからないのだろう。わからないからこそ尋ねてくる。 「普通のデートって、俺、あの三人としたことないから」 「えー……? それは駄目だよ、望海」  途端に真優の顔が険しくなる。 「これは僕の考えだけど性行為(セックス)って結実でしょ。それまで積み重ねてきたものの集大成。それなのに、そこに至るまでの過程がないっていうのはさあ。コース料理で言えば前菜抜きのメインディッシュみたいなもので、不完全なものだと思うんだよね」 「まあ、そうなんだよね。ただ、土曜日は一臣が弓道でいないからさ……そうなると日曜日はもう絶対に三人で過ごすってなっちゃうでしょ」  デートがしたい。猛烈にそう思った。  一成や一臣、そして相馬とひとりずつデートをすれば、俺は彼らをもっときちんと愛せる気がする。  肉欲が先だった関係。それが徐々に愛に変わりつつあるのを俺は気付いている。春になると雪解け水が岩から染み出してくるように、俺の胸を満たしつつある彼らへの愛。もしかすると、それは俺の中の望海の願いであるのかも知れない。相馬に傾倒し、一成や一臣に甘えている望海。愛に飢えた彼は、自分を愛してくれる人を失いたくないのだ。それが例え社会的規範(モラル)に反した関係であっても、自分だけを愛し、自分だけに囚われていて欲しいと思っている。 「あー、そっか。一臣も偉いなあ。まだ弓道続けてるんだね。でも、そうなると彼らと眞みたいに個別にデートって言うのは難しいね。放課後だと時間限られちゃうし。それなら心配もするかあ」  どうやら真優の中で俺は完全に複数愛(ポリアモリー)指向の人間になっているようだ。三人を相手にした上で、更に眞とデートをしたことに関しては咎めてくる気配がない。 「っていうか、いいの? 真優的には」  不思議に思った俺は真優に尋ねた。 「何が?」 「眞とデートをしたってこと」 「うん、まあデート自体はね、いいと思うよ」 「そうなの? 真優って結構、その辺緩いんだね」 「緩いっていうか……」眼鏡の奥の瞳が瞬く。「人によってはふたりで出掛けることが浮気、みたいな考え方もあるけど、僕はそうは思わないんだよね。お互いを良く知るにはふたりの時間って必要でしょ。そりゃあ、婚約したり結婚前提のお付き合いをしている恋人がいるってなら流石に問題だけど、まだ学生だしねえ。一生を一緒に過ごす相手を探すのに、がちがちにひとりに絞って付き合うってのは、僕はあんまり合理的じゃないって感じてて、むしろそういう意味ではどんどん付き合いの幅を広げていった方がいいと思ってるからさ」 「でも二股とか三股って問題じゃない?」 「本人たちが納得してるなら、そこはいいんだよ。黙ってするのが問題であって。そこは望海たち問題ないでしょ。眞は望海に恋人がいる状況だってのはわかっててアプローチしてるんだし、望海も望海でちゃんとデートをするってことを伝えてるんだから。ただ、まあ、そこの認識に齟齬があるっていうか、眞は恋人がひとりだと思ってるみたいなんだけど……」  うーんと唸った真優が腕を組んで宙を睨んだ。  真優としては俺が眞とデートをしたことよりも、俺が四人と一度に付き合えるのか。その関係を眞が納得出来るかの方が問題であるようだ。暫し考え込んでから、おもむろに俺に尋ねてくる。 「望海としては何人までならOKなの?」 「何人までって?」 「一度に付き合う人数。取り合えず、性行為(セックス)の問題は脇に置いておくとして」 「それだったら、まあ、もうちょっとは……」 「あはは。望海は欲張りだなあ」  全くその通りである。真優の言葉に返す言葉がない。  一成と一臣、そして相馬と、三人で満足して入ればいいものを、俺は眞までもをその中に巻き込もうとしている。突き放せばいいだけの話なのに、どうしてもそれが出来ない。誰かひとりを選べないのに、全員と距離を置けもしない関係。それが物語の強制力なのか、はたまた望海の感情なのか、それとも俺自身の感情のなせる業であるのかは、俺にはわからなくなりつつあった。 「でも、それなら問題ないかな。あとは眞が決めることだし」 「それが問題なんだよぅ。俺はひとりしかいないのに、四人も一度に相手にってなったら」 「性行為(セックス)を分けることは難しそう?」 「難しい気がする」 「どうして? 相馬様なんかは独占欲強そうじゃない? 一対一の方が良さそうな気がするけど」 「その独占欲が三人とも妙な方向に向かってるっていうか……」  そうなのだ。俺は先週の日曜に三人に尋ねた内容を思い出した。  三人で同時に俺と性行為(セックス)することを三人がどう感じているのか。ところが返答は意外なものだった。彼らは俺が他の男に突かれているところを見ていたいというのだ。特に相馬だ。彼は「そうした瞬間に、君が感じていると尚のこと興奮するね」とまで言い切った。  まあ、他の男と密室で何をしているかわからない状態よりは、一緒に性行為(セックス)をして、どういったプレイをしているかをわかっていた方がいいという気持ちはわかる。わかるんだけれども、それを見て興奮するとなると、それはちょっと違う嗜癖の話になるだろう。そういった意味で相馬の嗜癖はちょっとアブノーマルなのかも知れない。 「成程ね。わからない方が嫌かあ。その気持ちはちょっとわかるかも」  それを少しオブラートに包んで真優に言うと、真優としては納得がいったようだ。うんうんと頷きながら、「なら、問題ないのかも知れないね」と、何が問題ないのか不明な言葉を吐く。  問題しかない。  俺の体力の問題にしてもそうだし、四人を一度に相手にするというモラルハザードな関係もそうだ。けれども、俺を悩ませている問題はそれだけに留まらない。困ったことに、その未来を期待してしまっている俺もいるのだ。  三人でさえ快感に歯止めが利かないのだ。これが四人になったらどうなる?  更には五人。  その禁断の扉を開けてみたい。そう思ってしまう俺が俺は怖い。 「ねえ、望海。僕を君たちの中に混ぜてもらうことは可能?」  不意に耳に飛び込んできた言葉に、俺は自分が真優の話を聞き流してしまったのかと思った。目を見開いて、まじまじと真優の顔を見る。まるで買い物にも行くような気軽さ。言葉の軽薄さに対して、真優の表情は真剣そのものだ。 「な、なに、突然」 「言葉通りの意味だよ」真優が椅子から立ち上がると、俺に迫ってくる。「僕は君が好きだ。君にとっての数多の『好き』の内のひとりでもいいやと思えるぐらいにね」 「で、でも、真優。今日の今日でそう言われても、その、困る」 「僕は駄目?」  俺の目の前に立った真優が身を屈めた。 「てか、な、何でいきなり」  俺の手に似た指の長い手。今でもピアノを続けている真優の骨ばった手が俺の髪を撫でてくる。 「眞が君に告白したから」  髪に絡む指が小刻みに震えているのに気付いた俺は、真優の顔を見た。  いつもとそんなに変わらない表情でいる筈の真優が、何故か今にも泣き出してしまいそうに映る。ああ、彼は怖いのだ――真優がこの告白にどれだけの勇気を振り絞ったのかを察した俺は、髪から頬へと滑ってきた真優の手に自分の手を重ねた。「ちゃんと俺にわかるように話して」そう言うと、真優がこくりと頷く。 「相馬様とか一成とか一臣とかは、僕は仕方がないって思ってたんだ。だってそうだよね。付き合いの長さが全然違う。何せ小学校からだもの。そりゃあ僕じゃ敵いっこないって思えた。でも眞は違う。望海と仲良くなったのは僕の方が先だよ。図書委員で一緒に活動していた時間があるもの。だから、望海が眞を取るなら僕だって、って」  どうやら、真優は真優で随分前から俺のことを好いてくれていたようだ。一体、いつから? 図書委員の話が出てきたということは、出会ってからそんなに日が経っていない頃であるのだろう。  その気持ちを抑え込んで、真優は俺の傍にいた。俺が全く真優の気持ちに気付かないほどに、自然に。だからこそ、俺が眞と付き合うかも知れないとなった今、気持ちが爆発してしまった……。  辻褄は合う。  けれども、立て続けの告白に、俺のキャパシティは限界を迎えてしまった。眞と真優。真面目にふたりのことを考えないとならないのに、笑ってしまいたくなるくらいに何も浮かんでこない。いや、ハーレムを避けるのであれば拒否の一択だ。そんなのはわかっている。だけれども、悲愴な決意で俺に告白してきた真優をあっさりと振るなんて、俺には出来そうにない。 「その他でいいんだ。僕も仲間に入れてよ。お願い、望海」  本当にどうしたらいいんだ。俺は俺の頬に手を置いたまま、俺の返事を待っている真優を見上げながら二の句が続かずにいた。

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