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第2話
「働かせてください」と連絡した僕を、希良利は快く受け入れてくれた。
僕に一部屋貸してくれるとのことで、必要な家具や雑貨なんかは全て引っ越しのトラックを手配して運んでくれたし、不要な物は売ったり処分してくれたりして、なんとか3月中旬には引っ越せた。
3月いっぱいのバイトは許してくれて、4月からは希良利の専属ハウスキーパーとなった。
仕事とするからにはしっかりと勉強し、掃除も料理もかなり上達した。
まあ、元々居酒屋のキッチンで働いていたし、それほど苦ではなかった。
最初の頃は、希良利も僕の事を「有難い」と言ってくれて優しくしてくれた。
僕も色々頑張ろうと思って、独学でマッサージなんか覚えたり、アロマテラピーの勉強をしたり、とにかく支え合って生活していたのに…
いつから、僕たちの関係は破綻してしまったのだろう。
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ガチャっとドアが開く音がして、僕は身を強張らせた。
なるべくそちらを見ないよう、鍋に集中しているふりをして「おかえりなさい」と声をかける。
ドカドカと歩く足音は、不機嫌そうに聞こえた。
「今日、外出たよな」
不機嫌を隠そうともしない鋭い声に僕は冷や汗が止まらなくなる。
「う、うん」
「なんで?」と食い気味に訊かれ、言葉を選びながら話す。
「ネットスーパーで買ったものに、買い忘れがあったので…」
事実、しょうゆを買い忘れた。
だから日中、さっと行ってさっと買ってきた。
「俺だって帰りに買ってこれるし、マネージャーに言えば買ってこさせるって言ったよな?」
彼は、僕を外に出したがらない。
僕が鈍くさいから後を付けられて家を特定されるのが嫌なんだと思う。
僕なんかと一緒に住んでるなんて知られたくないだろうし。
でも、彼やマネージャーに買ってきてもらうなんて…、そんなの厚かましいし、スーパーなんて本当にすぐそこにあるのだ。
ちょっとくらいの外出くらい…、と思ってしまう。
「ご、ごめんなさい。
次からは気を付けます」
「…、はぁ」
溜息。
全然怒りが収まってない。
「あ、そろそろご飯が出来るので、手洗い…」
手洗いうがいでもしてきて、と言おうと思ったら「脱げ」と言われた。
「えっ、でも…」
「聞こえなかった?脱げよ」
「は、はい…」
僕はのろのろと火を消し、彼がくれたエプロンを外す。
これを買って来た時の「睦月に似合うと思って」と微笑んでいた希良利の笑顔が、不機嫌な今の顔にすり替わる。
エプロンをカウンターに置くと、彼に手を引かれてリビングに連れてこられた。
僕をその辺に立たせ、彼はドカッとソファに座った。
僕は震える手でTシャツを脱ぎ、ズボンを床に落とした。
そこで止まっていると「全部」と言う声が飛んでくる。
僕は泣きそうになりながら、パンツに手を掛けた。
一般的にガリガリと言われる体型をしているため、ちょっと下げるだけでパンツはストンと床に落ちた。
恥ずかしい。
こんなに美形で体格も理想的で、肌にはシミも毛穴もない完璧な彼の前で裸を晒すなんて無理だ。
見てほしくないという僕の願いとは裏腹に、彼の冷たい双眼は刺すように僕の全身を眺めている。
「も、もういいですか…?」
「射精 せ」
「え?」
「自分で、ここで射精 せ」
「出すって、何を…」
僕が困惑していると、希良利は顔を顰 めて溜息を吐く。
「オナれって言ってんの」
「オっ!?
で、できない!できないです、そんなこと!」
僕がそう言って首を横に振っても「やれ」とぴしゃりと言われてしまうと、従うしかない。
震える手で萎びた陰茎を握る。
どれだけ上下に擦っても、擦り切れるくらい弄っても、全く立たない。
射精するどころではない。
焦ってゴシゴシしていると、擦り切れたのか血が滲んだ。
彼がまた溜息を吐いて立ち上がり、こちらに来る。
その間もなんとか射精しようと擦ったけれどダメだった。
「ごめっ、ごめんなさい。僕…」
泣きそうになりながら手を動かしていると「もういい」と言われ、手を取られた。
そこから手が離れると、陰茎はだらりと重力に従って垂れた。
「こんなになるまで擦ることないだろ」
彼がしゃがみこみ、僕のソレを握って観察している。
そんなに見ないでほしい…
その綺麗な顔から目を逸らすと、ぬるりと温かい何かに陰茎を包み込まれた。
「やっ、だめ!!」
慌てて、僕のソコを咥える希良利を剝がそうとするも、丁寧に舐られ吸われると、先ほど擦り切れたところがヒリヒリと痛み、それがまた変な感じを呼び起こす。
「あっ…、やだぁ、長濱さんっ」
名前を呼ぶと彼は目を細める。
睨むみたいに。
ジュブジュブと激しく顔を動かされ、僕は綺麗な彼の口内に穢れを吐き出した。
ガクガクと足が震え、腰が抜けて倒れそうになった僕を彼が抱き上げる。
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