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第3話

クテクテになった僕を、彼は寝室まで運ぶ。 降ろした後に体を離そうとするので思わず手を掴んでいた。 「何?」 「あ、え、えっと…、後ろの準備終わっているので…、長濱さんも…」 自分だけイくのは忍びない。 だから、彼も僕の体を使ってイけばいい。 いつもみたいに。 彼を見上げると眉間にしわを寄せて僕を見下ろしていた。 あ…、間違えたかも。 そう思って「すみません」と言い、彼の手を離す。 「何?ヤりたいの?」 そう訊かれて僕は返事に窮する。 希良利が”やりたい”のなら僕に拒否権はない。 でも、ヤりたくなんなんてことはない。 だから、僕はおずおずと頷いた。 ハッと息が漏れるような笑い声をあげて彼が僕を組み敷く。 ぐっと近くなった彼のご尊顔に、僕の心臓はバクバクと音を立てる。 「これくらいで勘弁してやろうと思ったのに、随分と俺を煽るのが上手になったな」 「煽ってなんか…」 「俺が煽ってるっつったら煽ってんだろ」 そう吐き捨てるように言われ、僕は反射的に「ごめんなさい」と謝る。 希良利に嫌われる。捨てられてしまうかもしれない。 そう考えると、体の芯が冷え、希良利の服を掴んだ手が震えた。 それに気づいたのか、希良利が眉間にしわを寄せる。 「はぁ…、外に出したくねぇー」 僕はぎゅっと唇を噛んだ。 知ってる。 希良利が僕の事を恥ずかしい存在だと思っていることは。 だから、僕が外に出ようとすれば怒られる。 以前、友人と会う約束をして出かけたら1週間、物理的に縛り付けられた。 思えば、あの日から希良利の態度が一変したのかもしれない。 それからは外に出ることは勿論、希良利以外の人間と連絡を取ることも制限されている。 きっと僕よりも家事が出来て、見た目がちゃんとしてて、可愛らしい世話係(シモを含む)を見つけたら、僕は即行解雇されるだろう。 散々希良利に養われる生活をしてきて、今さら外に放り出されたら…、僕はどうやって生きていけばいいのだろう? ぞっとする。 それに…、もう二度と希良利に触れてもらえない、話しかけてもらえない…、希良利の生活の一部になれないことが辛い。 「そんな顔しても外出は許さないから」 噛んでる唇を彼が指でこじ開ける。 細長い指で僕の舌を弄んだあと、その指を僕の後孔に捻じ込む。 ぐちゅっと音がして、奥までそれを飲み込む。 「はっ…、マジでとろとろじゃん。 同じ男とは思えないな」 希良利が意地悪く口角を釣り上げる。 僕は情けなくなって「ごめんなさい」と呟いた。 何度か彼の綺麗な指が僕の中のしこりを押し上げる。 これまで何度もそこを弄られて開発しきられた僕は押されるたびに「んっ、んっ」と短く喘いだ。 おざなりに中を確認した後、彼の長大なソレの先端が窄まりに押し当てられる。 僕は期待で「あっ」と声を漏らしてしまった。 「そんなにコレが好き?」 そう問われて、僕は首を縦に振った。 希良利の体を構成する器官ならすべて美しいし、好きだ。 焦らさないでほしい。 「あー…、やべぇわ」 彼が細長い指を僕の首に絡める。 と、どちゅっと音がするくらい力強く、中を押し上げられた。 前立腺どころか結腸の入り口を押し上げられ、僕は息を詰めて絶頂した。 「ん”っ~~~~」 ブルブルと太ももを震わせ、体を弓なりに反らせて吐精する。 なかなか絶頂から戻ってこられない。 「いつまでイってんの」と、彼に太ももを叩かれて僕はようやく反らせていた身体をベッドに沈ませた。 それでも余韻が抜けずに体を震わせていると、僕の首に力を掛けながら彼の律動が始まった。 緩い突き上げなのに、ジワジワと締まる首のせいで、脳イキが止まらない。 意味のない声を漏らしながら、ショロショロとよく分からない透明の液体を漏らす。 一際、首に強い力が加わり、お腹に力が入る。 「締め付けヤバ…、出すからな。 全部飲み込めよ」 と彼が耳元で囁くや否や、腹の奥で熱が弾けた。 希良利の出したものが僕の中に…、と思うと勝手に腹がうねる。 パッと首を絞めていた手が離されて、僕は激しくせき込んだ。 「あー…」と希良利が声を漏らす。 以前、首を絞めている時の中の締め付けも良いけれど、せき込んでいる時の締め付けも悪くないと言っていた。 僕は苦しいだけなので良く分からないけれど、希良利が気に入っているならそれで構わなかった。 僕の咳が落ち着くと、希良利が僕の中からずるりと抜ける。 お腹の中がスース―して、この瞬間はいつも虚しい。 僕は疲れた体に鞭を打ってベッドから這い出る。 はやく夕食を作らないと… 僕がよたよたとドアを開けると後ろから舌打ちが聞こえた。 何かまた気に食わないことでもしてしまったのだろうかと涙が滲む。 再び沈んでゆく気持ちに蓋をして、僕はいそいそと服を着て料理に取り掛かった。

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